訓練生のブログblog

三年寝太郎の逆襲

わたしは3年前の2013年7月から「されぽれ」で訓練を受けはじめました。
通常2年間の訓練期間の終わるころにやっと病状や障害特性が確定したため、さらに1年間訓練の延長を受けたためです。今年の6月一杯で訓練期間が終了でした。
千歳台訓練生では、いつの間にか最古参になっていました。

 

今回、・年齢 ・経験 ・障害特性(聴覚過敏) の三重苦を抱えながら、どうにか採用通知を受け取りました。
そこで三年飛ばず鳴かずになりそうだった自分の就活を振り返ってみたいと思います。

 

*就活のポイント(1) まず体調安定――治すときは思い切って治す「脱三年寝太郎」

 

訓練中、とにかく体調が不安定で「果たしてきょうは通所するのか?」と毎日心配をかける有様でした。
同期や後輩訓練生がどんどん就職していく姿を見送り、このまま3年間睡眠リズムの調整で終わってしまうのか焦りました。
特に去年の冬(2015年1月頃)に体調を大幅に崩し、ほとんど通所できませんでした。

 

そこで通所時間の指導になりました。まずは毎日決められた時間に来ることが目標に。
14~16時の通所からはじめ、少しずつ時間を早め1年間をかけて朝10時に通所まで身体リズムを治していきました。
今年の2月からは通常の9時半に無理なく通所できるようになり、5月には皆勤で表彰されるまでになりました。

 

*就活のポイント(2) 症状・特性を早めに把握――自分に合う条件で仕事を探しやすい

 

わたしは病状や障害特性について確定したのが、転院もあり訓練2年目の終わり頃でした(2015年5月)。そのため、具体的な対応も遅れてしまいました。
特性が分かることで仕事を探すうえでの配慮点も明確にできました。

 

わたしの場合、人の声が気になる聴覚過敏であることがわかり、電話が頻繁にかかるような騒がしい職場は集中できないことが分かりました。
これだけは譲れない点も分かり、応募書類にはっきり書いたことで、逆にそれへの配慮ができないので採用できないと教えてくれる会社もありました。

2015年5月以降、定期的に隔週、ハローワークで求人検索をはじめました。まだ飽くまで予備調査です。
障害者枠で事務職の新着求人は全部チェックしました。

 

本格的な就活は2月の合同面接会からでした。
1社は2次面接へ進めました。残念ながら2次面接落ちでした。
いま思えばここで落ちておいてよかったと思っています。就活をなめてしまうところでした。

 

3月以降は毎週ハローワークへ通い、新着求人の中から条件に合うところにどんどん応募しました。
しかし、毎月10社応募しても書類選考が通らず、1社でも面接に進めればいい方でした。
その間も「さらぽれ」職員やハローワークで相談して応募書類の見直しを続けました。苦しい期間でした。

 

流れが変わってきたと感じたのは、3か月が過ぎた5月の連休明けでした。
面接へ進めることが増えました。
それでも面接を突破できず、焦りを抱えながらも毎週3社の応募を続けました。

 

その間に応募した1社はかなり対応が早く(火曜に書類送付、水曜の夕方に面接のメールが届き、金曜に面接)、また面接での感触も悪くなく、もしかしたら?と希望も出始めました。

 

そして、ついに「さらぽれ」の最後の1か月に入った6月6日、2社(!) から採用連絡が入りました。
ちょうど、ハローワークで求人検索をしていたところでした。
まだ応募を続けるか悩み、通勤時間が短い会社に決めました。
まさか採用辞退をすることが起こるとは信じられませんでした。

散々考え悩み続けたためか、あっけない終わり方でした。
短期決戦の4か月で約40社に応募し、採用通知が来たのは2社、これが結果でした。

 

*就活のポイント(3) あきらめない――あとは確率論?

 

就活を最後まであきらめず続けることです。
生物の生存競争は「弱肉強食」だけではなく「競争から降りない」ことの方が重要という科学記事を読みました。
就活も自分からあきらめて降りずに続けてください。
もしかしたら新着求人に自分に合う会社があるかもしれません。
出会う確率を上げるためにも続けてください。

――
最後に大事なことなのでダメ押ししますが、体調安定がすべてに優先すると思います。
「さらぽれでは皆勤賞で表彰をされるようになると就労も近い」という話を聞いたことがあるかもしれません。
格好良く言うと「皆勤賞の表彰は十分条件ではないが、必要条件である」と言えるかもしれません。
自己管理がきちんとできていることになるのでしょう。
それぞれのペースで皆勤賞、そして就労を目指してください。

 

わたしの訓練期間は「石の上にも三年」で頑張ったのか「三年寝太郎」だったのかは分かりません。
ですが、それぞれに合った活動を続けていけば誰でもうまくいくのではないでしょうか。
わたしはたまたま「さらぽれ」で頑張りましたが、無理せず事情に合わせて就活を続けることが大事でしょう。
これからも、自分に合ったペースで無理なく一生懸命に(矛盾していますが)、長く働きたいと思います。

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