秋葉原事業所卒業生のDHです。
私は、1年8カ月かかってやっとさらぽれの訓練を卒業し、4月より職に就けることになりました。
1年8カ月の間、休まず訓練に取り組みました。私の特性の理解から始まり、就労するにあたりマイナスの影響を及ぼす特性を軽減する自己工夫を考えて実践したり、就労活動において応募先の企業様に配慮して頂く「配慮事項」をまとめ、それを間違いなく簡潔に伝えられるようにしたりしました。
ある企業で幸いにして10日間の実習の機会を頂き、さらぽれで学んだ事を実習の場において実践したところ、採用内定を頂く事が出来ました。
皆さんがご存知の通り、発達障害を抱える方が、安定した職に就けるのは難しいのです。
普通に一般就労で就職した場合は、発達障害の特性により業務に支障が出るようになり、安定して勤務を続けるのが非常に難しいのです。
そこで、この厳しい就労戦線を勝ち取るためには、次の事を行うことが大事です。
- 体調を整え、なるべく訓練を休まないようにする。
- 職員から出される課題を出来るだけ多くこなす。
- 課題を多くこなしていけば、自分の得意・不得意が分かるようになる。
- 自らの障害特性もわかるようになる。
- 障害特性を軽減する自己工夫をする。
- 配慮事項をまとめる。
- 応募書類を簡潔かつアピールできるところはアピールできるようにまとめる。
- 面接で簡潔に自己アピールできるようにする。
私の場合
私は広範性発達障害とADHDの2つの併存です。
それぞれの特性は下記の通りです。
■広範性発達障害
- 空気を読めない発言をしてしまい、集団活動になじめず、浮いてしまう。ひんしゅくを買う。
- 独自の行動パターンやこだわりがあり、頑固。上司の指示に素直に従わない。
- コミュニケーションがとりずらい。
- 興味のある事が限定し、会話はそのことに限定されがち。会話が一方通行。
■ADHDの場合
- 慌ててしまう。
- 仕事の優先順位が分からなくなる。
- タスクやスケジュール管理が出来ない
- 何か他に面白いことや興味のある事があれば、仕事をしていてもそっちのけでそちらに関心が向いてしまい、集中できなくなる。
- その結果、ミスが多くなる。
- 上司の指示を最後まで聞かずに先走って作業を始めてしまい、作業指示とは異なる事をしてしまい、あとでやり直しになる。
私は、大学を卒業して一般就労をしてきましたが、上記の繰り返しで、長続きしませんでした。転職回数10回もあります。
発達障害と診断され、なんとか、普通の社会人として仕事ができるようにと思い、就労移行支援事業所で訓練を受けることにしました。
私の最大のウイークポイントは以下の通りです。
- 仕事の優先順位が分からなくなる。
- タスクやスケジュール管理が出来ない
- 何か他に面白いことや興味のある事があれば、仕事をしていてもそっちのけでそちらに関心が向いてしまい、集中できなくなる。
- その結果、ミスが多くなる。
- 上司の指示を最後まで聞かずに先走って作業を始めてしまい、作業指示とは異なる事をしてしまい、あとでやり直しになる。