24年7月 アサーション出張講座にいってきました
2024年7月、新宿で出張講座をしてきました!
池袋事業所の丸山が担当しました。
テーマは「コミュニケーショントレーニング」です。
コミュニケーションのトレーニングというと
SST(Social Skill Training)を
思い浮かべる方も多いと思いますが、
今回は「アサーション」がテーマです。
参加者は“しんじゅく若者サポートステーション利用者”及び
“若年者就労支援室「あんだんて」利用者”の方々です。
初めまして、の方々だったので、
お互いの名前を呼んで遊びながらのアイスブレイクでスタート。
一回目は見事に滑りましたが、二回目以降は少しずつ楽しんでいただけるようになりました。
雑談の中で、アサーションという言葉は知っているけれど、どんな意味か知らない。
という言葉が出てきました。
アサーションは日本語でいうと自己主張のことで、
自分も相手も尊重しながら、自分の本音を適切に伝える、というスキルです。
決して、自分の望む通りに人を動かすという意味ではなく、
相手も尊重する、というのが大きなポイントです。
例えばこんなシチュエーションではあなたはどんなふうに感じるでしょう?
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電車の事故があって、満員電車に乗る羽目になってしまいました。
そろそろ降りる駅が近づいています。ドアが開き降りようとすると、大きなカバンを
持った運動部の学生さんらしき人に突き飛ばされてしまいました。
なんとか降りることができましたが、ひやひやしました。
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こんな時、みなさんはどんなふうに思いますか?
・大きな荷物を肩に担ぐなんて非常識だ!
・ひとことくらい謝罪があってもいいのでは?
という相手を責める考えが浮かんだでしょうか?
それとも
・あぁ、私っていっつもこんな風に損しちゃうんだよな
・自分の立っている位置が悪かったのかな
と自分を責めてしまいますか?
この時の考え方はあなた自身の捉え方の癖から瞬時に生まれてきます
上にあげた他責や自責の思いで終わると、気分が沈みがちですよね
ここでアサーティブに考えるとこんな感じです。
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今日は事故があって電車が遅れたから、みんな気持ちがいら立ってるんだろうな。
ましてや、あんなに大きな荷物を持っていたら、私にぶつかったことも
気づいていないかもしれない。
私もケガもしてないし、ついてなかったけど、大ごとにならなくてよかった。
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いかがでしょう?
この考え方だと、心穏やかに感じませんか?
ただ、どんな時でもアサーティブに振舞う必要はありません。
自分の本音を適切に伝えるためのツールではありますが、いくらこちらが
アサーティブに振舞っても伝わらない人もいます。
そんな時は、この人にはここまでの付き合い方をすると線を引いていいのです。
全4回の講義では、
・3つの表現方法
・準拠枠の違いによる伝わり方の違い
・アイメッセージを使った適切な表現
・DESK法を使った表現
などをお話ししました。
参加の方々からは
「『アサーション』というのは分かったけれど、使いこなすまでには難しいな」
「自分のコミュニケーションがどうしてうまくいかないのか分かった」
などのお声をいただきました。
知っているとできるは大きく違います。
あとは練習あるのみ!みなさんもアサーティブな毎日を送ってみませんか?