訓練生のブログblog

これまでを振り返って…

お久しぶりです。以前ブログを担当していたSです。
この度、就労が決まりましたので最後のブログの機会をいただきました。
暗い話になりますが、私がさら就労塾に入る経緯をこちらに記しておきます。

私事ですが、私は障害を10年近く隠されたまま過ごしていました。
大学時代の就職活動時期に二次障害を起こしてから、さらに4年後…
母が発達障害に関する書籍を読んでいたことから、自身の障害の可能性に気づきました。
主治医に確認したところ、10年前に障害の診断が下っていたことが初めて私に伝えられました。
主治医が言うには「両親が私に告知を望まなかったので、話すことはしなかっただけ」と伝えられました。
ショックでしたが、自然と納得がいきました。
これまで生きて時間を経るごとに、社会に入っていく自信や希望を削り取られていくことが多々ありました。
それが少しは障害由来から来ていると分かったこと、そして自分が「普通の人」とズレていると感じていたからです。

障害を認知してからも大変でした。
両親は障害を隠してきたことを認めることはありませんでした。
両親の心境を考えれば、娘に障害があることを認めたくなかったことは、今ならわかる気もします。
しかし、私の10年は戻りません。
告知が早ければ、障害を持った上での今後のことを考えたり、進路も今とは全く変わっていたことでしょう。
「過去を考えてもどうにもならないから、先のことを考えなさい」と言われましたが、当時の私には何も響きませんでした。

さらに拍車をかけたのが就労移行支援事業所選びです。
こちらに決定するまでに、地元含め4か所廻りましたが納得のいく事業所はありませんでした。
障害を個性と称する方針、あからさまに面倒くさそうな態度の職員、粘着しこちらを都合の良いように仕向けさせようとするところなど…
納得のいく事業所は見つからず半年以上が経過しました。
就労移行支援事業所は2年間の利用なので、納得のいく事業所が見つからないことに絶望感を感じていました。

正直申しますと、さら就労塾に電話で見学を申し込んだ時もあまり期待を持たないようにしていました。
当時は憔悴し、いろいろと限界でした。

しかし見学・体験し私はこちらの事業所に決めました。
真摯に向き合って対応していただいたことは嬉しい誤算であり、決め手となりました。
通い始めて周囲の人間に恵まれたことも運が良かったです。
成長スピードは遅いですが、それでも就労まで至りました。

こちらに通うまでの人生、思えば少ないですが助けてくれようとする人は確かにいました。
障害を持たない人も中にはいましたが、それでも私に寄り添おうとしてくれたのでしょう。
それが私は嬉しかったのを思い出しました。

障害はその人自身や障害特性によっても変わるので、一概には言えませんが、共通することは「自分の障害に悩むこと」ではないかと感じています。
先に述べた通り、私は発達障害があります。
しかし、同じ発達障害でも個人差はあるのだと感じます。
同じ人間でも、もちろん障害者同士でも分かり合えないことはあるでしょう。
しかし、予期せず望まぬ形で、同じ苦境や状況に立たされた時に、その人の苦しみや苦悩が初めて、ほんの少し分かります。
ただ全部が分かる訳ではないのです。
その人の苦しみや辛さは、その人でしか分からないのです。
私に至っては自分自身ですら、それが定かでないこともありました。
そのような状態でもはっきりと苦痛に感じていたことは、本当は何も分かっていないのに「分かったような気」になられることが一番多かったと感じています。
それが近しい者であれば、特に苦痛でした。

普通の人からすれば、働くことは「当たり前」なのですが、障害があるとその「当たり前」もとても難しいのです。
私はこれから新しい場所で一から全てが始まります。
これから就職活動をする方は、自分を振り返ることをする機会があるかと思います。
訓練を通して自分自身の可能性をよく見極め、それぞれの未来を掴むことを願っています。

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