「私の進路」での気付き
私は以前、ある会社にオープンで就職しました。障がい者の方も沢山雇用されていましたが、健常者がほとんどの大きな会社でした。
私の障がいは、統合失調症です。せっかく入った会社。頑張ろう、頑張ろうと思っていたのに、私は症状である「被害妄想」が出てしまい、泣く泣く会社を退職致しました。
さらぽれに入所して、私は周りが仲間に見えているのか、今「被害妄想」が出ていません。それぞれの障がいは違うけれど、同じ苦しみと戦っている仲間達。私の心の中がホッとしているのです。
私はつい職場で、変なプライドが出てしまい、健康な人と心の中で張り合う所が有る様です。自分の置かれている辛い症状も、周りの人に上手く伝えられない所が有りました。
さらぽれで訓練し、会社見学などに参加する内、私が次に就職するのは「特例子会社」が向いているのではないだろうか……という事に気が付きました。「特例子会社」は、障がいのある方で成り立っている会社です。さらぽれと同じで、仲間達です。
さらぽれの仲間の中には、「いや、私は健常者とバリバリ仕事がしたい」という考えの方もいます。それはその人の意見です。私に向いているかどうかは、又違います。
自分の力不足のせいで、こんな「被害妄想」が有る人間は仕事に就けないのではないか、と思った時期も有りました。自分がどうしたら症状が出るとか、どういう対処をしたら良いかとか、模索中ですが、「特例子会社」という会社を知り、一筋の光が見えてきた様に思います。一度は諦めた人生だけど、まだまだ私にも何かが出来るかもしれません。そんな自分を信じて、人生を信じて就労迄進んで行きます。