日々の訓練
2年近く続いた無収入状態が、ようやく終わることになった。
一言で言ってしまえば、「長すぎたな」という感じだった。気持ちの整理が、未だにできていない。
内定を伝えられた時は、「え…そうなの。」という感じしか出なかった。正直、嬉しいという感じにはなれなかった。理由は自分でもよくわからない。かかった期間の長さが、感情を出しにくくしているのかもしれない。
仕事を再び探し始めたのは、昨年の秋だった。すぐに結果を出そうと意気込んだが、なかなか面接に進めない時期もあった。それでも、とにかく応募した。自分の存在を採用担当者に伝えるのが大事だと思っていた。そのやり方が、最終的には功を奏したと思っている。
結果的に、自分の人生はだいぶ遠回りした。新卒の時から考えると20年たっており、今までの遅れを取り戻すのは容易ではないと思う。だが、悲観的になってばかりもいられない。少しずつでも返していくしかない。やっと仕事が決まったといっても、今の自分はしょせんスタートラインに立ったに過ぎないのだ。