実習を通じて自分のマッチングを知る
みなさま、こんにちは。横浜事業所訓練生のYです。
この度就労が決定いたしましたので、ブログの文章を執筆させていただきました。
実のところ、私は既に一度7月に就労が決定し卒業をしたのですが、残念ながらその際はすぐに退社をする運びとなってしまい、再びさらぽれで訓練と就労活動を行うこととなりました。
就労がうまくいかなかった要因の一つとして、仕事の中身を自身が良く理解していなかったこと、それによって職場と自身の間にミスマッチが発生したことがあると考えています。業務の内容や企業が要求するスキル、職場の環境など本来はマッチングに必要な要素を自分の中で理解していなかったのです。
就労することは確かにできました。しかしながら就労は継続しなければ意味がないのです。私は就労することばかりに意識が行ってしまい、肝心の働く自分の姿をイメージすることが完全には出来ていなかったため、企業の要求レベルについていくことが出来ず挫折してしまったのです。
職場をやめた時には完全に自信を喪失していました。しかし、職員の「成功体験を作れる職場に行くのはどうか」という言葉を思い出し、再びさらぽれで職を探すことを決めました。
さらぽれに再入所後は、前職で起きてしまったミスマッチを職員とともにフィードバックし、どのような職場が自身は適していて、どのような配慮が必要かを再整理いたしました。職の探し方も職員と相談し、あらかじめ実習を受けることが可能な企業を優先的に受けていくという方針で探していくこととなりました。その中で、一つの企業が実習による採用を検討しているという話を聞き、また「Yさんに合っているのでは」という職員の言葉もあり、早速その実習を行うこととなりました。
実習を実際に行うと、その会社がどのような事をしているかが具体的にわかります。これは開けないとわからない箱を開けるのと中身をすでに知っていて開ける箱ぐらい感覚が異なります。それと同時に自分が本当にこの会社の業務に対し、適しているのかも実際に業務をこなしていく中で感じることが出来ると思いました。またその会社では長期間実習を行うことが出来たので、より企業と自身のマッチングを知るのによい機会となりました。結果として、実習先の企業から良い評価を受けることが出来、また自身も企業の中で働いているイメージを具体化していくことが出来ました。その後面接を経て内定をもらうことが出来ました。
同じことを繰りかえし言うことになりますが、開けてみないとわからない箱の企業に行くよりは、中身を知ることのできる箱の企業に行く方が私のような失敗をせず、企業とマッチングが出来るのではないかと考えています。たとえ実習してその企業へ行かなかったとしても「この職種に自分は合ってないことが分かった」、または「この職種に興味が持てそう・この業種なら出来そう」と感じるだけでもその後の就労活動はずいぶんと異なるものとなると思うのです。皆様も残りの期間、機会があれば採用の可能性もある実習を受けてみてはいかがでしょうか。私も企業の与えていただいたこの機会を無駄にしないよう頑張りたいと思います。
(訓練生Y)