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一人だと思っていたから苦しかった

池袋事業所

2019.04.04

一人だと思っていたから苦しかった

初めまして、池袋事業所訓練生のMです。

 

自分は今年の2月からさらぽれに通所し始めた、新人訓練生です。

私がなぜさらぽれを利用しようと思ったのか、ここでお話ししたいと思います。

 

私は仕事が続かない、どうしても逃げてしまう、そんな自分に嫌気がさしていましたが、

改善しようという気になることが出来ませんでした。

自分は努力不足だと、意地と根性が足らないと、ずっと思い続けていても、

それは怠惰な自分がそうしたい、自分が好きでやってきたことだと思っていました。

 

そして、何か嫌なことがあると、他人のせいにばかりしてきました。

あの人があんな行動をとるから自分が望むことが出来ない、

あの職場は、環境が整っていないから働きづらい、

ひたすら、自分の周りの人や環境のせいにしてきたのです。

 

私は自分の側に問題があることを、封印し続けてきました。

そんな風に生きていては、何も成功しませんし、認めてもらえません。

次第にどんどん生きづらくなり、居場所をなくし、医療機関につながりました。

 

たどり着いた医療機関では、実は私と同じように生きづらさを感じ、解決方法に悩んでいる人がたくさんいるのだと知ることが出来ました。

同時にその中には自分の問題に取り組み、回復している人がいることも知りました。

 

回復している人たちはみな、自分の問題だと言います。

私も、真剣に自分のことを振り返ってみました。

生きづらさを感じていることにすら気づこうとしなかった自分、

怠惰だと思っていた自分は、

出来ないということを認めたくない自分でした。

 

この問題を改善し、これから生きていくうえで、自分に何が必要か。

過去を振り返り気づいた私に足らなかったもの、それは、

自分の短所や欠点と向き合う気持ち。

そして私の欠点短所を、一緒に見つめ一緒に改善に取り組んでくれる仲間や支援者の方々の力が必要だと気付きました。

誰かに頼ることをしてこなかった自分が、一人で生きることに白旗を挙げた瞬間でした。

 

回復している人はどうしてうまくやっているのかをいろいろと調べているうちに、医療機関を通じて就労移行支援の制度を知りました。そして事業所で私の人生の立て直しを手伝ってもらおうと決め、すぐに体験の申し込みをしました。

 

初めてさらぽれに通所した時には、事業所スタッフの方が、私の状態や成果を見て、次の課題を提供して下さったことに、本当に驚きました。

それは私の、頭の中も、身体的にも「ちょうどいい量」だったからです。

今までの自分は、自分の範囲を超えていることでも、それが当たり前と思い込んで取り組み、苦労をしすぎて時間を無駄にしたり失敗したり、マイナスな結果ばかりを生んできたのではないか、

ここでもまた過去の自分を見つめ直しました。

そしてやっと自分の側に問題があったことを受け入れることが出来たのです。

 

自分を見つめ、自分がやれる範囲を理解しながら、行動する、

これがまさに、私が今までやってこなかった事でした。

 

自分の状態をよく確認し、課題に取り組むことによって、たとえそれがスローペースでも良い結果を生み出し、自信につなげてもらえる。

自分の短所欠点をどうやって改善していったらよいのか、提案してくれる。

さらぽれに通所していれば、一人きりで考え込まず、たくさんの人の中で安心して自分を見つめることが出来ると思いました。

 

もちろん仕事に就いたら、ちょうどいい量の仕事ばかりが与えられるとは思っていません。

まずは、与えていただく、ということに感謝する気持ちを大切にできるようになりたい、

そのためにさらぽれで訓練し、自信を持てること、持てないことを見分ける力を身に着け、

失敗を恐れず、出来ないことに対して正直になり、

これからの人生に繋げていきたいと思います。

 

今まで苦しんで、先が闇にしか見えなかった状態でしたが、

それは一人きりでやろうとしていたから起きていたこと。

さらぽれを通じて、たくさんの支援者の方や仲間の中で、自分を見つめ直すことを決意し、光を見つけ、

自分の人生をとても楽しみにしている自分が、ここにいます。