一歩
横浜事業所 訓練生Kです。
この度さらぽれを卒業するにあたって行った挨拶をブログにて公開させていただきます。
挨拶の原稿を引用したため口語体となっておりますが、ご了承下さい。
卒業にあたって何か良いことを言おうと頭をひねっていたのですが、これがなかなか難しく。
少しだけ、さらぽれでの一年近くの経験から得られたものについてお話を致します。少々お付き合い下さい。
この機会にこの一年間自分にとって何が大事な出来事だったかな、
と思い返していたのですが、思い返してみると結構いろいろありまして、
例えばグループ活動ですとか、実習とか、はたまた日々の業務ですとか。
その中で今回は多分あまり皆さんご経験されてないであろう事について話そうと思います。
ご存知の方もそうでないかたもいらっしゃるかなと思うのですが、
私、今年の2月から3月にかけて国家公務員の障害者選考試験を受けていました。
結論から申し上げますと、一次選考は勉強の結果なんとか通りました。
二次選考はいくつかの省庁を受けたのですが、面接の結果はダメでした。
ただ、これが今思い返すと自分にとって大事な経験だったと思っています。
二次選考の面接の対策として、職員の皆さんに手伝っていただいて自己分析をしたり、
面接練習に繰り返し付き合っていただいたり、また、実際の面接に同行していただいて、その後、フィードバックをいただいたり。
試験の結果としては先ほど申し上げた通り、ダメだったのですけれど、
これらの経験の中で、自分に何が足りないのか、この先何を考えて訓練していけば良いのか、
考えを深めることが出来ました。今思い返しても何ものにも代え難い経験だったと思っています。
このエピソードから何を言いたいのかと申しますと、
皆さんも公務員試験を受けてみるといい、という話ではなく、
自分から一歩踏み出してやってみたことは自分への糧となる、ということなんですね。
私にとって公務員試験への挑戦がいい経験となったのは、
自分ではっきりと、これをやりたい、やってみたい、
そう思って一歩踏み出してみたからだと思っています。
もちろん、その経験も一人で得られたものではなく、
職員の方々や、訓練生のみなさん、家族、周りの人たちにサポートしていただいたから得られたものです。
でも、最初の一歩を踏み出したのは自分だったな、と改めて思っています。
どうか、皆さんも一歩踏み出してみて下さい。その「一歩」は人によって違うと思います。
実習に行ってみよう、だったり、就活でここを受けてみよう、だったり、
この業務にチャレンジしてみよう、だったり。それが必ずしも上手くいく訳ではないと思います。
けれども、上手くいかなくても、そこから得られるものはあると思います。
なにより、さらぽれには頼もしい職員の方々がいます。
皆さん、最大限サポートしてくれますし、チャレンジにつまづいても、
それがただの失敗に終わらないよう、その後の糧となるように、手助けしてくれます。
繰り返しになりますが、皆さんもどうか、自分の一歩を踏み出してみて下さい。
最後になりますが、皆さんの健やかな生活と、今後の発展を祈って挨拶を締めさせていただきます。