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就職活動に自信は必要ない

横浜事業所

2020.02.20

就職活動に自信は必要ない

■はじめに

皆様、こんにちは。横浜事業所訓練生のUと申します。内定を頂き、

ブログ執筆はこれで2回目ですが、再び依頼が来たのは就職が決まった為だと思います。

今回は就職活動(以下、就活)をテーマとしました。

挑戦的なタイトルを付けましたが、これは自分が就活を経て、得た考えです。

最初は就活に対し、「堂々と自信を持って臨まなければならない」と考えていました。

しかし、方法次第では就活成功の可能性がある事が分かりました。

以下、私の実体験に基づき、お話させて頂きます。

 

■私が自信を持たない(持てない)理由

本題に移る前に、その背景たる「自信を持たない(持てない)理由」について説明します。

その理由は2つあります。

1つ目は「慢心しない様にする為」です。

自信を持ってしまうと現状に満足してしまい、更なる向上や改善を放棄してしまう事を恐れているからです。

2つ目は「精神的ダメージを回避する」為です。

例えばある作業に関して自分が得意だと思っていても、相手もそう感じるとは限りません。

それ故、私は「否定されて傷つくよりも、端から得意だと思わない方が良い」と考えています。

また、これが面接であれば「自分は嘘を付いてしまったのではないか」と更に傷ついていた事でしょう。

 

■応募書類① 「客観的意見」を利用する

さて、本題に移りますが、私にとっての最初の大きな壁は応募書類でした。

履歴書の自己PR欄や訓練(職務)経歴書には自分の長所・能力を書かなければなりません。

しかし、私は内容を全く思いつきませんでした。

そこで職員に相談したところ、「客観的意見」や「数値化された訓練記録」を書けば良いと言う返答がありました。

まず、「客観的意見」ですが「訓練に対する職員のフィードバック」や「実習時の企業評価」、「主治医の意見書」がこれに当たります。

つまり他者の意見であり、自分が思っている事と一致しているとは限りません。

だからこそ、自信が無く、何が長所なのか分からない人でも、これを引用・参考にすれば自己PR欄を埋められる可能性があります。

ただし、引用・参考にする箇所は慎重に選ぶべきです。

長すぎても読みにくい・重要な箇所が分かりにくくなってしまいます。もし企業側がもっと情報を知りたければ、質問されるはずなので、寧ろ簡潔にすべきかもしれません。

もし「作文に苦手意識がある」「どこを抜粋すべきか分からない」のであれば、職員と相談しながらまとめるのが無難です。そうでなくとも、文章が完成したら、添削してもらう事をお勧めします。

もっとも、自信の無い人は誰かに内容を確認してもらわないと不安になると思うので、その辺りは問題無さそうですが。

 

■応募書類② 「数値化された訓練記録」も利用する

次に「数値化された訓練記録」ですが、その長所は言葉以上に明確で、相手に伝わりやすい点だと思います。

例えば、売り上げに関して「すごく売れている」よりも、「~個/~円売れている」と言った方が、説得力があるのではないでしょうか。

さらぽれでは名刺入力やファイリング等で所要時間や正答率が算出されるので、良い結果が出ればPRに盛り込む事が可能です。

自分の場合は20ヶ月近く皆勤が続いていたので、「出席率」を最大の長所としました。

業務能力に関してあまり長所が無い(と思っている)自分には丁度良いものでした。

また、数値から逸れてしまいますが、その数値=成果が出せた理由を言葉で追加すると説得力が増すはずです。

「ダブルチェックを習慣化したら入力ミスが0になった」と言った風に、「数値と言葉の組み合わせ」は効果的だと思います。

 

■面接① 「緊張の表出=味方」の可能性

 応募書類の次の大きな壁は面接でした。とても苦手意識があり、今でも出来れば2度とやりたくないと思っています。

自信の無さから緊張し、噛んだり、息が荒くなってしまったりで心身共にダメージが大きいからです。

この様な状態で話していた為、失敗したのではないかと思っていました。しかし、結果的には問題ありませんでした。恐らく、

 

・真剣さを感じられるか

・質問に対する返答になっているか

・聞き取れる話し方をしているか

 

辺りがポイントだったのだと思います。特に「真剣さ~」に関しては皮肉にも、緊張が味方した。

勿論、私の様な状態の人に内定を出さない企業もあると思います。

しかし、その際は「その企業は自分に合わなかった」と考えると良いでしょう。

(万が一の際にと職員から頂いたアドバイスです)

仮にその企業に就職出来たとしても、環境が合わずに短期間で退職してしまう可能性がある為です。

寧ろ緊張の表出を「真剣さ」として捉えてくれる企業の方が良いのかもしれません。

 

■面接② 緊張下でも返答出来る体制を作る

どんなに真剣さが伝わったとしても、事前に準備すれば返答可能な質問はしっかり答えられないと厳しいと思います。

勿論、採用基準に関わると言うのもあります。それに加え、緊張しやすい人はある程度返答を用意しておかないと返答が思いつかず、更に精神状態が悪化する可能性がある。

具体的には自分の障害やその特性、希望する配慮事項に関する事等です。

これらへの自己理解が不充で返答が固まっていないと、「就活はまだ早い」と支援者に止められるはずです。

また、私は「返答は用意したが、緊張すると内容を忘れそう」な状態でした。

そこで、担当者に一声かけ、応募書類の控えや問答集を手元に置かせて頂きました「カンニングペーパー」に抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、返答出来ず「勿体無い事」「後悔する事」になるよりは確実に良いと思います。

 

■おわりに

 私のある支援者は「就活はお見合いと同じ。運命の出会いがあるかどうか」と言っていました。

自分も就活の成功を左右する要素は「1に運、2に事前準備」だと思っているため、非常に納得のいく考え方だと思います。

どんな準備をした所で、採用権は企業側にあるので、せいぜい成功率を上げる事しか出来ない為です。

しかし、逆に言えば自信の有無は無関係であるとも言えます。

運に関しては言うまでも無いと思います。準備の方もまた、「成功例」がある以上同じく無関係です。

無理に自信を持とうとする位なら、自分に合った「攻略法」を探す事の方が有意義だと思います。

最後になりましたがお世話になった皆様、有難うございました。