在宅訓練の様子について
こんにちは。横浜事業所のA.Kです。さらぽれに入って一年半ほど経ちます。さらぽれのブログを書かせていただくのは初めてですし、文章を書くのは苦手なのですが、せっかく頂いたお話ですので、つたない文章ですが、最後まで目を通して頂けるととても嬉しいです。
さらぽれの在宅訓練は、コロナウイルスの緊急事態宣言がだされたことにより、4月13日から始まりました。当初は5月8日までの予定だったのですが、結果としては5月31日まで延長することとなりました。今回は、在宅訓練といってもイメージが湧きにくい方もいらっしゃると思うので、私がどんなことをしているのかを書いていこうかと思います。また、さらぽれの訓練生の方で読んでいただける方がいれば、何か参考になることがあると幸いです。私も他訓練生のブログを拝読してそうだったように・・・。
まず、訓練時間の変化についてお話します。普段の通所時は、9時半から16時までだったのですが、在宅訓練になってからは9時半から14時20分までの訓練に変わりました。通勤にかかる時間もないので、朝起きる時間も1時間以上遅くなりましたし、訓練が終わった後はスーパーに買い物に行ったり夕飯を作ったりする時間に充てています。通勤がないという点では、とても楽に感じますし、ストレスや疲労の軽減に繋がっていると感じます。在宅訓練が終わった時に体力や精神面がついていくかという不安はありますが・・・。
次に、毎日の訓練内容について書いていこうと思います。私がこのブログを書くにあたって、他の方のブログも参考に読ませていただいたのですが、そこで感じたのは、訓練内容の違いでした。他の訓練生はほとんどの方が訓練時間をほとんどPC作業に充てていると書かれていました。ですが、私は、PCを使う時間は全体の半分くらいなんじゃないかと感じています。
じゃあ、他に何をしているの?と思うかもしれません。答えとしては、家事やペーパークラフト等を行ってきました。家事といっても、炊事やスーパーへの買い出しは含みません。通所時の訓練でも行っていること、例えば環境美化や設備管理の業務を参考にして、在宅での訓練内容にも盛り込んでいます。具体的に言うと、家の掃除(トイレ、電子レンジ、掃除機、鏡の掃除など)、ゴミ出し、食器洗い、洗濯を行っています。洗濯は訓練として扱ってもいいのか、初めは悩みましたが、こういう時こそ報連相!早速職員にチャットで質問してみました。すると、ヨガタオルクリーニングという非定常業務があることもあり、訓練内容として盛り込んでいきましょう!とのことでした。ここでいう非定常業務とは、月ごとに担当者が割り振られていない業務のことです。名刺入力や文書作成や求人票並び替えなどの訓練もこれに当たります。
ヨガタオルクリーニングは、ヨガで使うタオルをコインランドリーに持っていって洗濯・乾燥して持って帰ってくる業務なのですが、作業にあたる訓練生は2名で、新規の1名が次回の引き継ぎを行いながらやっていく業務で、ヨガも月に2回しかありませんし、頻度としては多くないので、非定常業務という扱いになっています。実際私も2回しかやったことがありません。真夏で、駅でいうと1駅分は歩いていくことになるのでとても大変だった記憶があります。
話が逸れました(笑) このように、訓練中の家事としては、以上に挙げたようなことを行っています。また、面談中にも、Kさんと言えば家の掃除!と言われたのですが、職員の方からの提案で、在宅用の環境美化マニュアルの作成も行っています。これは、我が家流の掃除を、誰が行っても私の母親からのフィードバックで5点満点をとれるようにする、というものです。というのも、家の掃除などの家事は、やったら終わりではありません。夜、母親が帰宅して夕飯を食べ終わった後に、掃除した箇所をチェックしてもらい、5点満点で採点してもらうようにしています。これを次の日に職員に報告し、前日の日報にも追記します。これで業務として一連の流れが完了します。家事は職員への提出物がありませんし、成果として確認するものがないため、このようなフィードバックをいただくように職員から指導があったため、行っています。
他に行ったPC以外の作業として、ペーパークラフトがあります。これは、事業所から最終日に持ち帰ったキットを利用して行いました。定規やカッターボードや糊がなかったので、在宅訓練が始まる前の週末に、近くの100円均一に買いに行きました。ちなみに、私はPCを持っていない為、マウスパッドも買いました。在宅訓練では、全員事業所から貸し出されたPCを使うので、PCが無くても大丈夫です。これは就労後在宅勤務になったとしても同じかもしれないですね。
ペーパークラフトは、在宅中1つ作りました。職員の方が、自宅でも使えるものがいいよね、ということで、引き出し式の箱を作りました。ペーパークラフト事体、通所時にも2つしか作ったことがないのですが、前回の反省を活かし、糊付けを丁寧に行い、とても納得のいく作品ができあがりました。職員にも、web面談の際にビデオ通話中見てもらい、良い評価を頂けました。
なぜ私がペーパークラフトに取り組んでいるのかと言うと、前回の個別支援面談の際に話に挙がったのですが、私の不器用さにあります。というのも、私は一応左利きだと思っているのですが、お箸とペンは左、包丁や球技やはさみや針などは右、というように利き手が曖昧で、初めて触るものや久しぶりに触るもの、例えば、カッターやドライバーや初めてのスポーツなどはどっちを使ってもしっくりこない、という性質があります。ですので、証明写真を切り取るときに失敗しない為、また、証明写真を張り付ける時も、一度斜めになってしまい失敗してしまったことがあるので、そういった不器用さを訓練していこうという目的でペーパークラフトを行うことになりました。これは就活に限ったことではなく、就労後の事務作業でも活かせると思っています。ペーパークラフトはカッターで切り取ったり、糊付けしたりという作業があるので、こういった目的の訓練にはぴったりだと思いました。以上の理由で、在宅訓練でもペーパークラフトを行いました。
もうひとつ在宅訓練中に行った経験として特筆したいことが、web面接です。在宅訓練前から予定していた面接会が、緊急事態宣言の延長により、zoomを用いたweb面接となりました。面接会ですので、当初は会社に赴いての面接を予定していました。ですが、ハローワークに紹介状を貰いにいった際、web面接に変更になったと聞いて、今までの私だったら、きっと不安になってしまったと思いますが、そこは不幸中の幸い、さらぽれでの在宅訓練が始まっていたので、zoomでのミーティングも行っていましたし、使い方としての不安はありませんでした。職員とも、本番までに3回zoomでの面接練習を行い、様々なフィードバックをもらい、改善しながら本番に臨みました。結果としては、まだ合否は出ていないのですが、大きな失敗をすることもなく、今持てる実力は出し切ったのではないかと思っています。(反省点は多々ありますが・・・。)
Web面接については、すでに横浜事業所の他訓練生が経験談を詳しくブログにしていたので、そちらを参考になさっていただくと良いと思いました。私もそちらを見て学ぶことが多かったので、出来れば本番前に読んでおきたかったです(笑)
最後に、在宅訓練だからこそ気づけた気づきについて書きたいと思います。それは作業スピード、というより、時間管理・時間配分についてです。在宅訓練での日報は、通所時の週報とは違い、それぞれの作業時間を記載する欄があります。そこに分単位で作業に要した時間を記入していくのですが、その時間を足しても、訓練時間に満たないのです。多い時では1時間以上足りない時もあります。ではその時間何をしているのか?という話になりますが、サボったり、休憩したりしているわけではありません。在宅訓練では、チームズという、ビデオ通話やチャットが出来るツールを使っているのですが、そのツールの不具合なのか、私のPCだけのバグなのかわかりませんが、新着というボタンがあるのですが、そこに新着通知が来た際は赤い印がついたり、画面下のアイコンにフィードという印がついたりするのですが、それが付かない時があります。ですので、何か重要な連絡事項や返信を見落としてしまったのではないか、とか、自分と職員だけが見られるチャネルに普段は報連相していくのですが、それを別のチャネルに投稿してしまったのではないか、といったことが気になり、何度も確認してしまい、それに時間を費やしているのです。また、確認作業はチームズだけではなくoutlookも同じです。読んでいないのに既読にしてしまったのではないか等が気になり、何度も確認してしまいます。こういったことに時間を使っているのです。
今まで、さらぽれの面談で職員の方から、作業スピードが遅いと言われ続けていましたが、自分では納得できてきませんでした。というのも、基礎コースの時の課題提出の速さはいつもだいたい4人中2番目でしたし、就職準備コースに来てからも、手を抜いているという自覚はなかったからです。在宅訓練が始まるまでは、ひとつひとつの作業にかかる時間を数値化することはなかったので(文書作成や名刺入力や求人票並び替えは時間計測していましたが、1日に行う多くの業務は時間計測しません。)全体としてかかっている時間を把握することもありませんでした。それが在宅訓練の日報という形で目に見えてわかるようになったので、私の性格として心配性であったり、障害特性上不安が強く出やすいという側面があったりもしますが、ここは改善点ではないか、と思うようになりました。実際、通所時も、家で何度も翌日のスケジュール管理をしたノート(同じページ)を見返して確認しているという状態でした。夜布団に入った後も1回はまた起きて確認していることが多いです。
これは主治医からも言われているのですが、行動療法といって、不安に対する確認の回数を、1日にこれは何回やってもいいという風に決めて、それ以上は確認しない、という行動の制限をとって慣らしていくしかないようです。これを、チームズやoutlookの確認にも適用していく必要があると思いました。なお、この治療法は強迫性障害、例えば何度も手を洗ってしまうだとか、玄関の鍵を閉めたか、台所の火を消したかの確認を何度も行ってしまう人にも適応しているそうです。今回の在宅訓練中に、行動療法という面も力を入れていけたら良いと思いました。
長くなりましたが、これで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただけた方がいらしたら、ありがとうございました。早くコロナが終息することを祈っています。また、少しでも多くの方が無事でありますように。