さらぽれでの思い出と伝えたいこと
こんにちは。さら就労塾、横浜事業所の訓練生AKです。この度就労が決まりましたので、ブログを書かせていただくことになりました。ブログを書くのは3回目です。拙い文章にはなりますが、目を通していただけると嬉しいです。
私は、さら就労塾に通って、1年9ヶ月になります。感想としては、月日が経つのがとても速かったという印象です。毎日の訓練に一生懸命に取り組み、自分の課題と向き合う日々でした。その結果、最初はPCの基本的なことも学生時代に習ったにもかかわらずほとんどわかりませんでしたが、現在では、ワード、エクセル、パワーポイント、メールを使いこなすことが出来るようになりました。また、在宅訓練ではチームズやズームを使って業務を進めていましたので、この経験は入社後の在宅勤務にも活かせると思っています。
さらぽれに入った当初は、タッチタイピングも初めての経験で、WPM(1分間に打った文字数)も50程度でした。ですが、最近では279を記録することが出来ました。こんなに成果が数値として見えると、自信にも繋がりますし、達成感があります。訓練していてよかった!と思えました。
私がさら就労塾で一番思い出に残っていることと言えば、グループワークです。一番、と書きましたが、ひとつに絞れませんでした。それは、基礎コースのグループ活動である企業訪問と、就職準備コースに移ってから担当した成果発表会の運営です。
まず、基礎コースの企業訪問についてです。これは、4人のメンバーで行いました。それぞれがインタビューしたい企業をピックアップしてその中からアポイントメントをとり訪問し、冊子にまとめるという作業を行いました。私が行きたいと提案した、皆さんが恐らく日常で使われているであろう某サービスを提供しているL社にも行くことが出来ました。基礎コースのグループ活動として企業訪問に行くことはこれまでもあったことなのだそうですが、今までと違ったのは、企業にインタビューしたい内容をさらぽれ各事業所を訪問し、訓練生にアンケートをとり集計してまとめたということです。基礎コースの担当職員も、今までで一番難しいグループ活動だったとおっしゃっていました。
次に、成果発表会の運営についてです。この時は、5人のメンバーで行い、私はサブリーダーを務めました。はじめは、発表をやってみないか、と、かなり強く(笑)打診されたのですが、私は人前で話すことが苦手であり、基礎コースのプレゼン発表の時もかなり苦戦した覚えがあったので、今回はまず運営に携わりたいと希望しました。運営に関しては、ミーティングを何度も行いました。招待用のリスト作成がとても大変だったことが印象深いです。本番近くなると業務が立て込み夜の7時過ぎまで事業所に残ることもありました。結果としては、反省点もありましたが、いらしてくださった多くの方から、とても良い発表と運営だった、とお褒めの言葉をいただくことが出来ました。とても忙しく、失敗できないというプレッシャーもあり大変でしたが、経験させていただくことが出来、よかったと思っています。
これらの活動の中で、コミュニケーション能力を養ったり、報連相やタスク管理、協調性を学んだりすることが出来ました。ここで得たスキルが就労後にも活かせるのではないかと思っています。
そして、就労というキーワードが出たので、就労活動について、読んでくださっている方々にお伝えしたいことがあります。
私は、昨年の12月から求人検索を始め、今年の2月に応募を始め、計4社応募しました。結果的には、応募した企業の中で、一番強く入りたいと思えた企業から内定をいただくことが出来ました。
さら就労塾の卒業生に話を聞いていると、1社や2社目で内定した、と言う方が何人かいましたので、4社目にさしかかっていた私としては、本当に就労できるのだろうか、ととても不安な日々を過ごしていました。というのも、私は正社員で働いた経験がなく、大学卒業後のブランクがかなりあるからです。統合失調症ということもあり、幻聴や妄想があったと分かれば、面接官は引いてしまうのではないかとも思っていました。実際面接では幻聴や妄想についてかなり掘り下げて聞かれることも多かったです。
そのことに関しては、どのように伝えれば適切かを、職員と話し合いました。結果、過不足なく、また不安を与えない伝え方ができました。私の幻聴や妄想に関しては、急性期の入院をきっかけに通院や服薬をきちんと行い前向きに治療するようになったので、現在では笑い話になるほど症状はなくなっています。そのことも伝えられたことが安心要素となったのではないかと思っています。
職員との面接練習は、1回の面接に対して3回ずつ行いましたので、今回内定した企業に関しては2回面接があったため計6回の面接練習を重ねました。職員の方からのFBとして、回を重ねるごとにブラッシュアップされているとことが素晴らしい、最後まで面接練習を見守りたいと言っていただけました。
様々な職員と面接練習を行いましたが、皆さん決まって私に伝えて下さったことは、想定内と想定外の質問に対する返答に落差がありすぎる、問答集にある回答は、抑揚がなく不自然だ、ということでした。このことから、問答集にない質問を積極的に練習で取り入れて頂いて、自身も問答集に頼りすぎないことを心掛けるようになりました。結果として、徐々に自然な表情や抑揚、間合いをとり話せるようになりました。
皆さんに伝えたいことは、面接に臨むにあたり、不安もあるとは思いますが、そこは日々の訓練した自分を信じ、面接ではありのままを伝えられるようになったほうがよいのではないかということです。もちろん、志望動機や配慮事項に関しては、言葉に詰まってしまうと準備不足といった印象を与えかねませんが、それ以外の質問には、普段の自分の想いを素直に表現すればいいと思うのです。面接練習も、職員の方は心よく引き受けてくださり、様々なFBを伝えてくださるので、自分が満足するまで行うことをオススメします。
以上が私の伝えたいことです。ブログを書くこともこれで最後になりますが、さら就労塾での経験を活かし、これからも精進して参りたいと思っています。皆さんにも企業様との良いご縁があることを心から願っています。職員の皆様、訓練生の皆様、今まで本当にお世話になりました。