振り返り。
こんにちは。横浜事業所訓練生のMYと申します。この度内定をいただき、就労するにあたってブログを書かせていただくこととなりました。
今回は、これから就活を始める皆様や現在就活中の皆様にとって、少しでも参考になればと思い、さらぽれにおける訓練や、就活に関してお話しようと思います。長文かつ拙い文章になるとは思いますが、お目通しいただければ幸いです。
最悪、最後の章だけでも読んでください。
●訓練について
○成長できたこと
私がさらぽれに通所した期間は1年8か月(2020年9月現在)に上ります。その中で様々な業務を経験してきましたが、それらを通じて成長できたこととしては、報告・連絡・相談(いわゆる報連相)の重要性を実感できたということです。
業務を行っていると、他者との連携やコミュニケーションが必要になってくることが往々にしてあります。報連相は、それを実行するためのツールとして非常に有効だと思います。
例えば業務において不明点や問題が生じた際に、上司や経験者に相談することで、それを解決し、作業を進めることが出来ます。当たり前のことと思われるかもしれませんが、業務を確実に進める上で、これはとても重要なことだと思います。なぜなら、不明点を放置したり、勝手な解釈で業務を推し進めたりすると、後になってより大きな問題が発生した際に、自分一人で対応しきれなくなる恐れがあるからです。なので不明点や問題が発生した際は、後回しにせず、なるべく早いうちに相談し、解決するのが良いと思います。
また、上司や依頼者への進捗報告を行うことで、業務が進められていることを相手に伝えることが出来、安心していただけるという効果も期待できます。もし遅れている場合でも、相談することで解決策を見出すことが出来るかもしれません。
このように報連相を上手く実行することで、業務をより確実かつ迅速に進めることが出来る、ということを実感できたのは、私にとって大きな経験値になったと思っています。
○実例(成果発表会)
とりわけこの重要性を実感できたのは、成果発表会の運営に携わった時です。私は全5人のメンバーがいる運営チームのリーダーを担当しました。その際リーダーとして、他のメンバーに業務を割り振ったり、進捗の確認などを行っていました。メンバーから進捗の報告があると、業務が進んでいるという安心感を得られましたし、「いつまでに終わりそうか」などのスケジュールの見込みを立てることも出来ました。又、業務等で行き詰った際にも、ミーティングの場で他メンバーや職員との相談を重ねて乗り切ることが出来ました。さらに、会の主役とも言える発表者とも、リハーサルの日程や当日の動きなどのすり合わせを行ったり、場合により他の訓練生にも協力を仰ぐなど、会をより円滑に進められるよう尽力しました。
反省点もあったものの、結果的に多くのお客様から良いご感想をいただくことが出来ました。このような良い結果で終わることが出来たのは、関係者間の連携が上手く機能したおかげだと思っています。そして報連相という手段を有効に活用したことが、それを可能にしたのだと思います。
●就活について
○就活への不安
私が本格的に就活に取り組み始めたのは、今年の春からでした。
正直、最初は気乗りしませんでした。というのも、私は新卒時の就活において、面接など上手くいかないことが多かったり、結果として就職はしたものの半年もしないうちに辞めてしまったという経験があり、今回も思うようにいかないのでは、という不安があったからです。(尤もかつて上手くいかなかったのは、面接対策等を疎かにしていたせいだと思います。自分の人生を決めることにも関わらず、どこかやる気のない部分があったのです。)さらに、コロナウイルスの流行によりおいそれと外出できなくなったことが、私の不安に拍車をかけました。
そういった不安を解消するためにも、職員さんと相談の上、とにかく動いてみることにしました。何もしないうちから悩むより、まずやってみてから考えていけばいい、という結論に達したためです。中々動きだせずにいた私ですが、これを機に求人検索・面接問答集の作成といった活動に取り組むようになりました。
○自己分析
準備の段階で何よりも大変だったのは、自己分析でした。面接という自己PRの場において、これは極めて重要なことなのですが、私はそれが苦手でした。(新卒時に上手くいかなかった一因かもしれません。)その対策として、職員さんと面談を行い、自身の経験・心情など、様々な面からアウトプットを行いました。その効果はてきめんで、質問ややり取りの中で様々な情報を発信することが出来、自分一人で色々考えるよりも効果的に、自己理解の材料を集めることが出来ました。
また障がい者就労においては、自身の障がい特性について理解し、自分なりの対策を考えたり、会社にお願いする配慮事項などを説明できるようにならなければいけません。その点に関しては、これまでの訓練や実習の経験・フィードバックなどを振り返ったほか、障がいの診断を受けた際の検査結果を参考にしたり、ナビゲーションブックを利用して企業に伝えたいことをまとめました。ナビゲーションブックとは、障がいを持つ方が自身の特性や配慮事項、セールスポイントなどをまとめる、就職活動や職場への定着に利用できるツールです。詳細を説明すると長くなるので、ここでは割愛します。
このように自己分析を進めていくことで、面接で答えたい内容なども次第にまとめられるようになっていきました。しかしいくら内容をまとめようと、それを面接官に理解していただけるように発信出来なければ、意味がありません。そこで職員さんと面接練習を行い、表現の仕方や話し方を改善していくことで、より精度の高いものに仕上げていきました。私の場合、特性上、会話中に長考してしまうことが度々あったので、準備してきた内容については考え込まずとも答えられるよう、練習を重ねました。加えて、最初の自己紹介の段階でその旨を面接官にお伝えするという対策を見出すことも出来ました。おかげさまで、その後の面接はある程度気持ちにゆとりを持って臨むことが出来ました。
○オープン就労とクローズ就労
さて、面接対策を進めていく中で、実際に企業への応募も始めていったのですが、当初私はオープン就労(障がいを開示する就労)とクローズ就労(障がいを開示しない就労)、どちらでいくか迷っていました。というのも、どちらの働き方がより自分に合っているか、判断がつかなかったからです。なので、どちらかに絞らず応募していくことにしました。
そして選考を進めていく中で、特例子会社の面接や選考実習を通して、障がいを開示した上で、堂々と働くことが出来ると思うようになりました。最終的にある特例子会社から内定をいただくことが出来、その会社で働いていくことを決断しました。
●これから就活をする、或いは就活中の皆様へ
長々と自分の経験と思いについて語りましたが、皆様の参考になるものはあったでしょうか。ここまでの話を踏まえ、私から就労を目指す皆様へアドバイスできることとしては、以下の2点が挙げられます。
①日々の訓練に真摯に臨むこと
②自己分析をしっかりと行うこと
まず①ですが、訓練を行う中で、出来たこと・難しかったこと・気づいたことなどが出てくると思います。漫然と作業をこなすばかりでなく、そういったことを意識しつつ、作業終了後に振り返りを行えると良いと思います。そうすることで、②の自己分析を行う際にも、それらを自身の経験値・成長実感として活かすことが出来るでしょう。
続いて②についてですが、先程就活に関する話の中で、障がい者就労における自身の特性理解の重要性について触れましたが、その理由は、自身の障がいと向き合えている人でなければ、企業は安心してその人を雇うことが出来ないからです。したがって、自己理解は極めて重要な準備だと思います。
そして何か行き詰ることがあれば、是非職員さんに相談してみてください。様々なフィードバックを伝えていただけますし、一人で考えて分からないことでも、話し合う中で見えてくるものもあるはずです。
最後になりますが、さら就労塾では様々な経験をさせていただき、心から感謝しております。この経験を糧に、今後も精進して参りたいと思います。共に訓練に励んだ訓練生の皆様、そして支援をしてくださった職員の皆様、本当にありがとうございました。皆様の今後が実りあるものとなることを願っております。