訓練生のブログblog

これから利用を考えている皆様へ

これから利用を考えている皆様へ

皆様いかがお過ごしでしょうか。さら就労塾池袋事業所訓練生のMr.Sと申します。
この度就労が決まり、さら就労塾池袋事業所を卒業することになりました。これまでの歩みを振り返りたいと思います。
 
私は、3年半前大学を卒業して介護の道に進みました。転々と3社(1年8か月間)在籍しておりましたが、いずれも長くは続かず退職の連続でありました。その理由としては、急な異動や退職で人手不足となったことから、上手くできないことを補ったり、分からないことや困ったことがあったりしても相談できる環境ではなく、毎日の仕事に追われて行き詰まってしまうことがありました。また、ある時は要介護度が高い入居者様が多く、介護経験が浅い私にとってレベルが高く、自分の介護スキルでは対応しきれなかったこともありました。そして最終的には、上司や同僚とのコミュニケーションが上手くいかず、自分にはこの仕事が向いていないと思い、介護の道を断念しました。その退職の連続になった要因としては、相手の強い感情などを受けると、心が圧倒されて考えがまとまらなくなったり、冷静な視点で物事を捉える力が低下するという、情緒的なストレスに敏感だということがあります。また、自分の思いや考えを言葉として表現することが苦手で、何といえば相手に伝わるか分からず、自分で言ったつもりでも相手に伝わっていないため、周囲とのコミュニケーションにズレが生じたのも要因であると思いました。
 
そこで、地元の若年者就労支援室のスタッフに相談して勧められ、体験を経てさら就労塾池袋事業所に通所することにしました。訓練内容としては、作表・データ入力・文書作成等といったパソコン作業、封筒作成・スキャン・ファイリング・仕分け等といった事務補助作業が中心でした。1年2ヶ月間の訓練を通して、パソコンのスキルが上がり、手作業(製本・封筒作成など)についても少しずつ綺麗に出来るようになっていきました。また、苦手としているコミュニケーションについては、報連相カードを使用することで混乱せず、簡潔な言葉で少しずつ報告・連絡・相談できるようになりました。また、在宅訓練期間中に自己分析についての本を読み、自分はどんな特性(曖昧な存在の理解が難しいなど)があるのかを考え、自己理解がさらに深まりました。また「ビジネス基礎研修」を通して、仕事や企業について考えを深め適切な考え方を身につけるだけでなく、企業で求められるビジネススキルを理解して習得することができました。
 
様々な訓練を積み重ねた上で、実習の機会を頂いたこともありました。豊島区役所で行われた庁内実習を通して、職員からのアドバイスでどんな仕事においても自分の思い込みでやるのではなく、作業の目的や重要なポイントを理解した上で取り組むことが大切だと学びました。思い込みでやってしまうと、逆に失敗につながりかねないので、作業中に適宜「報告・連絡・相談」するように心掛け、今後の訓練につなげていきました。
 
そして就職活動についてですが、今年中に就職したいという目標を持って積極的に職場体験実習面談会(4月)に申し込みましたが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、また、6月中旬に監査業務・アシュアランス(保証)業務が中心の会社説明会に参加して、就労前提でエントリーしました。書類選考は無事通過しましたが、面接で落とされインターン実習に行けず、苦しい思いをしました。しかし、7月下旬になり、ある職員から求人の提案を受けて申し込み、準備を始めました。書類の添削を行ったり、何度も面接練習を積み重ねて本番(適性検査・面接)に臨みました。
 
そして無事採用内定を頂くことができ、内心ホッとしました。面接練習や書類添削を通して、職員のアドバイスや支援を受けながらスムーズに進められたことが要因だと思います。来月から新しい環境で働くことになりますが、これまで1年2ヶ月間さら就労塾池袋で訓練してきた成果を活かして、実際の仕事で発揮できるように努力して参ります。
 
今月で卒業するにあたり、訓練生の皆様にいくつかアドバイスを申し上げます。
 
1. 面接練習
本番では誰でも緊張するものですが、事前に内容を準備して、入退室のマナーやルールをわきまえていれば、身構える必要はありません。あとは、自分らしさをアピールして、働きたいという気持ちが前面に表れるほうが良いでしょう。一生懸命さが感じられて好印象を与えることができます。そのためには、練習あるのみです。
 
2.応募書類作成
履歴書・職務経歴書は正確な入力が大前提です。自分をアピールする工夫も忘れないようにしましょう。特に志望動機は、どうしてここで働きたいのか、企業で自分はどう活躍したいか、どう活躍できるかまで落とし込み、説得力を増すために必ず根拠をつけることが重要になって参ります。納得のいく内容になるよう、適宜職員の添削・アドバイスを受けながら取り組むようにしましょう。
 
3. 実務訓練
4ヶ月間の基礎コースを終えると、「就職準備コース」に移行し、職員が上司役となって実際の職場さながらの訓練を行います。主な業務内容は、作表・データ入力・文書作成等といったパソコン作業、封筒作成・スキャン・ファイリング・仕分け等といった事務補助作業が中心となります。事務作業はパソコンが出来ればいい仕事ではありません。緻密さが求められる軽作業を「綺麗に」「正確に」「早く」行う能力も求められます。分からないことや困ったことがあれば、適宜職員に相談しましょう。また、実務訓練だけでなく、職場体験実習面談会や企業説明会など、様々な就活イベントもありますので、積極的に参加しましょう。
 
4. 最後に
これまで過ごしてきた1年2ヶ月間はとても貴重な経験でした。実務訓練だけでなく、企業見学や庁内実習など就活関連のイベントを私に提供していただき、大変感謝しております。今年は、新型コロナウイルスの影響で職場体験実習面談会の中止や、約1ヶ月半の在宅訓練を経験するなど苦しい時期がありました。しかし、その苦しい時期を乗り越えて、再び就労に辿り着いたのは、職員の皆様のアドバイスやご指摘のおかげでここまで成長できたと実感しております。就労はゴールでなく、これからがスタートであるということを意識して、さら就労塾池袋で学んだことを活かして、今後とも精進して参ります。職員の皆様、今までお世話になりました。
 
訓練生の皆様、いつもお疲れ様です。今コロナ禍で大変な状況が続いておりますが、「コロナの終息が絶たない中、いい仕事見つかるかな…」と思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、そのようなマイナスな気持ちはもう捨てましょう。だからこそさら就労塾があります。さら就労塾は、就労をゴールとせず、安定して働き続けることができる力を身につけることが目的です。一般就労経験有無にかかわらず、様々な訓練プログラムを用意しております。就労は「させてもらう」のではなく、自ら決意を固めて機会をつくって行動することによって実現できるのです。就労経験がないからといって決して諦めないで下さい。実務訓練・就職活動で分からないことや困ったことがありましたらキャリア経験豊富な職員に相談して下さい。そして、自分に自信を持って下さい。そうすれば必ず道は開けます。
就労が決まるまでには様々な困難があると思いますが、コツコツと与えられた課題に取り組み、職員への「報告・連絡・相談」を徹底していくことが、就労への自信につながっていきます。とにかく前向きな気持ちで取り組んでほしいと思い、私からのメッセージとさせて頂きます。
 
最後になりますが、これまで実務訓練・就職活動に携わって頂いた職員の皆様・訓練生の皆様、1年2ヶ月間本当にありがとうございました。そして、訓練生の皆様の健闘を心よりお祈りしております。

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