こんにちは。今回ブログを書かせていただくことになりました。
横浜訓練生のIと申します。
さて突然ですが、タイトルにもありますが皆さんの「夢は何ですか?」
先日、某有名百貨店の障害者雇用チームの方に、就労に関してのガイダンスを行っていただきました。
実際に働いている方数名のプレゼンや、実業務紹介、採用担当の方の「求める人物像」や「教育理念」等、様々なお話を聞かせていただき、とても参考になる有意義な時間を過ごさせていただきました。
その中で、採用するにあたり「必ずする質問が3つある」と、採用担当の方がおっしゃっていました。
その3つとは
①「あなたの強みと弱みはなんですか?」
②「自分のことが好きですか?」
そして③「夢は何ですか?」
というものでした。
正直、「よく聞かれる内容だな」と、初めは思いました。
しかし、その意味、そして意義を聞いて自分の考えを改めることとなりました。
特にその想いが強くなったのが③「夢は何ですか?」という質問でした。
私にも、夢はあります。「普通の生活を送りたい」というものです。
私は、幼少の頃から周りとは違う価値観を持っているという周囲との意識の差異に、悩んでいました。
他人の「普通」が分からず、自分は「普通」ではない。
漠然とした気持ちではありますが、それは確かに実感として感じる負の感情でした。
だからこそ、漠然とした「普通」というものに、強い憧れを抱いていました。
しかし、ここでいう「夢」とは、私が思っていたものとは少し毛色が違うものでした。
採用担当者さんが「夢は何ですか?」と問いを投げた後、こうおっしゃいました。
「夢と聞いて、皆さん色々思うところがあると思います。しかし、その夢について、本当に具体的に考えたことがありますか?」
「就労先の給料の額を考え、その夢を実現するためにその給料を「何円、何に、どう使い、いつまでに実現させるか」。そこまで細かく具体的に考えたことはありますか?」
その話を聞いた時、自分の薄い考えを見透かされたようで、ドキっとしました。
私は、夢と称して、ただ漠然と「普通になりたい」と考えていました。
しかし、それを実現するために何か行動を起こしていたかと問われれば、何もできていない。と答えざるを得ないと思いました。
ありのままの気持ちを曝け出せば、自分には夢を叶える力などないと思っていました。
「何をやってもダメ。」「どうせ自分なんて。」「考えたところで叶うわけない。」
そんな思いばかりがつのり、本当の意味で「夢」を持ったことはなかったのではないかと、そう思い知らされました。
採用担当者さんは、さらに言います。
「夢を持つことは大事。先に目標があるほうが、絶対に良い。その夢に向かって頑張ることで、結果がついてくる。結果が出せれば認知度がアップする。認知度が上がればもっと役に立ちたいと人間は思うもの。夢を持つことは、良い循環を作れる。」
上記した通り、最初私は「よく聞く内容だな」と思いました。
しかし、よく聞く内容が故に、果たしてきちんと考えたことがあっただろうか、と強く思いました。
実際に働いている、私よりも重い障害を持っている方々のお話。そしてその人たちを何人も育ててきた担当者の方のお話には、とても力がありました。
自分の、「当たり前」が故に軽く見ていた価値観を、叩き壊してくれる力がありました。
それでも今はまだ、真剣に考え始めたからこそ、具体的な夢を描くことはできていません。
しかしこの気持ちを忘れずに、このさら就労塾での訓練を通しながら、いつか何かの機会で「夢は何ですか?」と聞かれた時。
胸を張って断言できる、そんな「夢」を持てるようになりたい。と、今は強く思っています。
さて、最後に改めて問わせてください。
皆さんの「夢は何ですか?」