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意味のある6年

横浜事業所

2017.04.30

この記事をご覧の皆様、こんにちは。この度、2017年4月からの就労が決まりました、さら就労塾横浜事業所 訓練生のIと申します。

 

さて、唐突ですが、私は前職を退職してから約6年のブランクがあります。

6年。それは決して短くない、むしろ長い時間です。小学校入学から卒業まで丸々できてしまうほどの年月です。

その長い期間、何をしていたのかといえば、「とにかく生きていた」というのが正直な所です。

 

病気の症状故体も動かず、何も考えられず。そんな自分が情けなく、申し訳なく、嫌で嫌でたまらない。それでも何とか病院に通い、しかし回復を実感できないまま1年、また1年と月日は経ち、毎晩布団に入る度に次の日が来るのが怖くて眠れない日々も過ごしていました。

そんな辛い日常の中、当時通っていた病院の就労支援として紹介されたのが、「さら就労塾」でした。

この時、約5年何もできない日々が続いていた私は、「とにかく無理をしてでも動かなければ」と思い、その場で「行きます」と答えました。

 

初めは「本当に通えるのだろうか」「逆に症状が悪化してしまわないだろうか」と不安もありました。しかし、実際に通い始めてから、私の辛かった人生は大きく変わり始めました。

 

毎日決まった時間に通所することにより、乱れきっていた生活習慣は改善され。辛い時にはいつでも職員の方が親身に相談に乗ってくださり、自分を責めてばかりだった考え方も改善され。そしてとある合同企業説明会でご縁のあった企業の方に「うちに来い」とおっしゃっていただき、就労が決まりました。

 

さら就労塾に通い始めて約10か月。つい最近まで、自分が就労できる未来など到底想像できませんでした。しかし、こうして就労できた今があるのは、支えてくださった職員の皆様、互いに励ましあい頑張ってきた訓練生の方々、そして、辛くて辛くてしょうがなくても、とにかく何とかしようともがき続けたこの6年があったからだと、今だからこそ思えます。

 

もちろん、就労はゴールではなくスタートであり、これからが本番です。しかし、もう6年前の自分とは違います。

自分自身の障害との向き合い方、辛い時の対処方法、それを周りに発信する大事さ。さら就労塾で学んだことを全て活かして、笑顔で働けるよう無理せず頑張っていこうと思います。

今この記事を読んでいる方の中には、以前の私のように辛くて辛くてしょうがない方もいるかもしれません。今自分の日々が意味のないものに思えてしょうがない方もいるかもしれません。

 

大丈夫です。たとえどれだけ意味のないように思えても、無駄に思えても。

頑張らなくてもいいんです。泣いたって時には諦めたっていいんです。

ただもがき続ければ、きっといつかその日々は意味を持つようになります。

 

ありきたりで、今本当に辛い方の心には届かない綺麗事に聞こえると思います。

それでもいつか、その方の今の日々が、意味を持てるよう願っています。

 

最後に、お世話になったさら就労塾職員の皆様へ。約10か月間、本当にありがとうございました。