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さら就労塾での訓練を振り返って

横浜事業所

2021.01.12

さら就労塾での訓練を振り返って

はじめに
こんにちは。横浜事業所の訓練生HKです。この度就労が決まり、さら就労塾を卒業することになりました。そこで、私がさら就労塾で経験したことや学んだことを振り返ってこのブログにまとめていきたいと思います。長文になってしまいましたが、最後までお目通ししていただければ幸いです。
 
入所したころの自分
私がさら就労塾に入所したのは2019年の4月で、その時は高校を卒業して丁度一か月くらいでした。その頃の自分は社会に出るにはまだまだ未熟で、訓練を始めたばかりの時は、できる人と自分を比べてしまい落ち込んでしまう時もありました。ですが、ふとある時に「自分はまだ高校を出たばかりだから、できない事が多いのはしょうがない。だから、学んでできる事を少しずつ増やしていったらいいじゃないか!」と思うようになり、基礎コースではWordやExcelなどPCに関することや、ビジネス基礎研修では社会に出るために必要なマナーやスキルを基礎から学び身に着けていくことができました。 
 
グループ活動では企業訪問に行き、社員へのインタビューや社内見学の内容を冊子にまとめる活動をしました。その中で私は、ある特例子会社の見学の交渉やメンバーの交通費の管理などを担当しました。そこで分からないことが出てきたら、自分なりに考えることはもちろん、メンバーや職員からアドバイスをもらいながら出来るようにしていき、チームの皆と協力して、無事に冊子を作り上げる事ができました。
他にもタイピングが苦手でしたが、タッチタイピングというやり方を知り、その方法で繰り返し練習に取り組んだ結果、入所したばかりの頃、WPM(1分間に打った文字数)は68でしたが、2か月後には200を超えるようになり、最近は300を超えるようになりました。
 
就職準備コース
就職準備コースに移ってからは、様々なイベントの運営業務に携わらせていただき、特に印象に残っているのは、エンラボカレッジでのプレゼン発表会で、運営チームのリーダーを任せていただけた事です。リーダーとして企画の立案や作業進捗の管理などを行いましたが、初めてリーダーを務める私にとっては、チームをまとめ上げることはもちろん、準備する期間が限られていることから、発表の方式を自分が考えていたやり方から違うやり方に変更せざるを得なくなったときに決断を迫られた場面などで、リーダーの難しさを大きく実感しました。ですが、本番ではチーム全体でよい発表ができ、エンラボの利用者からとてもいい発表だったと声を頂いた時に、大きな達成感を感じることができました。また、これは他のイベント運営に携わった時も同じなのですが、作業しているときは大変だなと感じていても、時間がたって振り返ってみると「あの時、準備は大変だったけど、チームの皆で作業するの楽しかったなぁ」なんて思ったりします。
 
自己分析
就活を始めたのは2020年8月末からだったのですが、初めての就活で、しかも世間はコロナ禍の真っただ中でいろいろと制約があり、正直不安でした。まずは自己分析を進めて行くことになり、そこで職員から「過去の週報を振り返ることが、自己分析への第一歩」とアドバイスを頂きました。
実際に過去の週報を振り返ってみると「この作業が苦手だなと感じた。」「工夫して取り組んだらできるようになった。」など、日ごろ何気なく記載していた日々の訓練での気づきが、いつの間にか自己分析の基礎になっていたのです。その気づきを振り返り、「これは自身の特性からくるものなのか」「特性だとしたら働く際にどんな配慮が必要になってくるのか」など、時に職員と話し合いながら自己分析をすることができました。   
もし今、自己分析で悩んでいる方がいたら、一度週報を振り返ってみてはどうでしょうか。自己分析につながる気づきがきっとあると思います。そして、これから訓練を進めて行く方は、「今日こんなことができた」「この作業苦手だな」とかなんでもいいので、訓練で気づいたことを週報に書き留めてみてください。その気づきの積み重ねが自己分析に一役立つ日がやってくるはずです。
 
面接練習と成果発表会
自己分析の次に取り組んだのが面接練習なのですが、私の場合、初めから大きくつまづきました。自己分析を元に面接問答集を作成して、いざ面接練習に臨んだのですが、急に来る質問に上手く対応できず、緊張も相まって言葉が詰まってしまい、途中で中断してしました。このことに大きくショックを受け、メンタルにまで影響を及ぼしました。
そもそも、面接の経験がほとんどない自分にとって、いきなり本番さながらの面接練習は無茶だったと気づき、ひとまず面接問答集に記載した順番通りに話せるようになる事を目指し、そこから徐々に本番を想定した練習にしていくことにしました。
そして転機となったのが成果発表会への参加です。元々成果発表会へは参加したいと思っていて、職員からも自己分析や今後の面接に役立つよと言われ参加を決意しました。準備していく中で、自分の特性や成長したことなどアピールポイントを改めて整理でき、発表の練習を繰り返したことで話すことにもだいぶ慣れてきました。そして本番では、緊張もある中での発表、最後に来場者からの質問に答えるなど、まさに面接に通ずる経験ができました。
成果発表会に参加してみてとは、気軽にいえることではないのですが、発表者として参加すれば大きな経験を得ることができます。今後機会があれば、ぜひ一歩踏み出して参加してみてほしいなというのが、発表を経験した私が思う事です。
 
面接本番
そして成果発表会で自信がついた私は、11月に実習に行った企業に応募する事を決意し、成果発表会が終わった翌週に面接に臨みました。面接ではこれまでの練習や成果発表会での経験を存分に発揮し、面接の質問の中には、成果発表会で発表したこととほぼ同じ内容で受け答えできるものもありました。そして、2回目の面接が終了したその場で内定を頂くことができました。
自分で言うのはおこがましいことかもしれませんが、高校を卒業したばかりで社会の事を全然わかっていなかった自分でも、さら就労塾で真摯に訓練に取り組み学び、実践する場面で力を発揮することができ、このように内定を頂くことができたことで、社会に出たことのない未経験者でもこうして就労できることを示すことができたのではと考えています。
 
最後に
最後になりますが、私自身さら就労塾での訓練はゴールになりますが、それと同時にこの先何十年と続く社会人として生活がスタートします。就労先からは、いずれは部署内の仕事を何でもこなす何でも屋のポジションを目指してほしいなと言われ、私自身もその目標に向かって頑張っていきたいと思います。
改めて、訓練を共にした訓練生の皆様、そして訓練のサポートや相談などに応じてくださった職員の皆様、本当にありがとうございました!
これから続く長い人生、何事にもエンジョイしていきたいと思います!