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『配慮=甘えではない』

横浜事業所

2021.01.20

『配慮=甘えではない』

私は成人をしてから発達障害の診断を受けました。当時は一般枠で仕事しつつ就職活動をしていましたが診断前から物事をうまくできないことが多く、何度も「努力が足りない言い訳・甘え」などの言葉を受けました。

もちろん障害特性のことや自分で行っている工夫も伝えましたが、「そんなのやって当たり前」「あなたの為に言っている」と言われるだけでした。

私の言動や伝え方にも問題があり自業自得なところがありましたが私を思っての叱咤にしては酷い言葉も多く、当時の精神状態や人の言葉を真に受けやすい特性も影響して「自分には努力が足りないから言われるんだ」と思い込んで人に相談することや自分の気持ちを伝えることを諦めてしまい、体調に影響するほど自分を思い詰めてしまいました。

さら就労塾では否定的な言葉を受けることは(当たり前ですが)皆無だったため、日々の訓練や職員さんや他の訓練生の方とのコミュニケーションや病院での治療が功を奏し少しずつ精神的に落ち着き以前は十分にできなかった障害特性への自己分析や必要な配慮の整理もできるようになり、体調面も安定していきました。

とても極端な例ですが、障害によりできないからと自分で工夫もせずに全てにおいて配慮ばかりを求めるのは「障害を言い訳にした甘え」と言えます。
ですが、努力や工夫をした上でそれを求めるのは「甘え」ではなく必要な配慮だと、今は考えています。

理解が得られなくてとても苦しく辛いときもありましたが無事卒業できることとなり、とても嬉しいです。もちろんこれはゴールではなくチェックポイントの1つでこれから先も紆余曲折あると思いますが、悔いのないように進んでいきたいです。

I.F