訓練生のブログblog

人生マイルストーン

人生マイルストーン

こんにちは。横浜事業所のM.M.です。今月をもってさらぽれを卒業することになりました。
今回のブログは、私がさらぽれを選んだ理由やよかったこと、就職活動で意識したこと、おすすめ本の紹介について書きます。
支援事業所に入所を検討している方や、これから就職活動を始める方のヒントになれば幸いです。
 
【なぜ、さらぽれだったのか?】
私がさらぽれを選んだ理由は大きく分けて3つあります。
①職場環境に近く、訓練時と休憩時のオンオフがしっかりある
②最初にPCやビジネススキルなど基礎を学び、業務訓練を経て就職活動を行う
③複数人で訓練する機会が多くある
 
就職を目指すにあたり、事業所の雰囲気や訓練内容は重要です。私は実際の職場環境や業務内容に近く、就労後もスムーズに働けるかどうかを重視しました。
 
デザインやサイト作成に関するPCスキルは多少あったものの、Officeソフトはほとんど使用できなかったため、基礎から学んだのちに業務訓練、就職活動と段階的に進むのも大きなポイントでした。
 
さらぽれでは基礎コース、就職準備コースともに複数人での活動や業務が多くあります。前職では個人で行う業務が多かったため、複数人での業務・対人スキルを磨きたいと思いました。
就労移行支援を行う事業所はたくさんあるので、興味のあるところを見てまわり、実際に体験してみるとよいと思います。最終的には自分に合うか合わないか、です。
 
【訓練でよかったこと】
①複数人での活動、業務を積極的にできるようになった
②グループ活動や事務、総務系の業務を幅広く行った
③以前より自分に自信を持てるようになり、前向きになれた
 
もともと個人作業が好きだったので、複数人での活動にためらいや難しさもありました。それでも、新聞のタワーを3人で作り、他グループと高さを競うワークがきっかけとなり、徐々に楽しんで積極的に参加できるようになりました。
 
基礎コースではビジネス基礎研修でのディスカッション、インタビュー記事作成、講座運営、コースの集大成グループ活動を。就職準備コースでは日々の業務に加え、成果発表会の運営を担当しました。
日々行う定常業務、それ以外の非定常業務は、実際の事務や総務の仕事を想定しています。上記の諸活動に加え、幅広く業務を経験することで、細かな違いはあれど就労後も役立つと思います。
 
さらぽれ入所当初は、周囲と自分を比較して落ち込み、入所を後悔したことがあります。
職員に相談し、人と比較するよりも必要なスキルを身につけるよう意識しました。訓練に対してフィードバックをもらい、自分が考えているより業務ができていると気づくこともありました。面談もふくめ、自己評価と他者評価のすり合わせができたのは大きかったです。自身でも、よかったこと・できたことを見つけるように意識を変え、スキル不足は自習で補いました。さまざまな経験を経て、少しずつ自分に自信を持つことができ、このたび無事就職活動を終えることができました。
 
【就職活動で意識したこと】
①応募書類の修正をくり返す
②職員に相談
③就職をあきらめない
 
就職活動当初は選考がスムーズにいき、早く就労できると思っていました。その後、コロナの影響で求人案件自体がなくなることに。ここから長い道のりがはじまります。
とにかく書類で落ちるので、応募書類の作成には注力しました。原因としては自身の経歴に難があるからなのですが、いまさらどうしようもないので、「今はどのような状態で、どのように貢献できるか」を記載しました。最初は自己PRも志望動機もうまく書けず、職員に相談しつつ進めました。応募企業ごとに志望動機を変えるのはもちろん、自己PRもいくつかある中から適したものを選択しました。
 
いちばん行ったのは、ささいなことでも職員に相談することです。選考が全然通らず泣き言を言ったときは、「この状況は自分が選択しているんだよ」と言われました。
じつは、実習を経て「来てほしい」と言われた企業があったものの、いろいろあり保留していました。今すぐにでも就職しなければならない状況なら、選んでいる余地はありません。この一言で、私を受け入れてくださる企業があるのに、あえて険しい道を選んでいるのは「自分」なんだと目が覚めました。
そこからは、多少の気分の変動はありつつも、就職活動に取り組む姿勢が変化したと思います。長期戦もいとわなくなり、「自分の年齢くらい応募していこう」とか、「どこまで数字が増えるのか?」とゲームのような感覚で進めていきました。
最終的には自分の希望に近い企業とご縁があり、来月から就労します。
 
いちばん大切なことは、何があったとしても、「就職をあきらめない」だと思います。以前、卒業生から、「長く就活しているのは、それだけいい(自分に適した)所に就職できるということ」と励ましてもらいました。聞いたときは、そこまで納得していませんでしたが、今となっては確かにその通りだったと感じます。現在、就職活動をしている方、これから開始する方へ。落ち込んだり、ひとと比較してしまうこともあるかもしれません。それでも、就職することをあきらめずに、一歩ずつでも進んでほしいです。
 
【おすすめの本】
唐突ですが、おすすめの本を紹介します。私は些末なことにイライラしたり気にすることが多かったので、その対処法を本に求めました。実際に読んだなかから、訓練や就職活動、今後の生活に役立ちそうなものを選びました。
 
①「反応しない練習」草薙 龍瞬 著
どの宗派にも属さないフリーのお坊さんが書いた、原始仏教・ブッダの教え(今でいう、マインドフルネスとアンガーマネジメントの走り)を伝える本。人の言動にイライラしがちで余裕がない頃に読み、自分が「何に」「どうして」怒っているのかを理解するだけで少し気持ちが変化した。続編「これも修行のうち。」は、より具体的で多様な実践方法が書かれているので、自分に合うものが知りたい方はこちらも。
 
②「スタンフォード大学のストレスを力に変える教科書」ケリー・マクゴニガル 著
ストレスと聞くと、「解消すべき」、「ないほうがいい」、「過多だと病気になる」など、マイナスイメージがつきまとう。本書はストレスがあるからこそ、人は力を発揮できるし、思いやりを持つことができるなど、意外な研究結果を明かす。ストレスがあってもいいし、ストレス耐性がないと落ち込む必要もないのだと励みになる。
 
③「発達障害の人が職場で上手に働くための本」對馬 陽一郎 著
発達障害でなくても、「ミスしやすい」、「やることを忘れる」、「段取りできない」など、働くうえで苦手や困難がある方に。アナログからデジタル活用まで、対策がたくさん掲載されているので、自分に合ったものを取り入れるとよいと思う。私はバーチカル手帳やTODOリスト、自分用の業務手順書作成を実行。ちなみに著者はさらぽれの職員で、この本で事業所の存在を知った。続編「発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本」もどうぞ。
 
最後になりましたが、職員のみなさまには大変お世話になりました。
入所当初のつまずきから、就職準備コースでの業務や対人に関する悩み、就職活動など、多くの場面で支えていただきました。心より感謝申し上げます。
 
これまでさらぽれで一緒に過ごした訓練生のみなさんにもお世話になりました。休み時間には訓練に関することだけでなく、昼食の話や趣味の話など、たわいない会話が楽しくて息抜きになりました。
同期のみなさんには特にお世話になり、まるで6人の頼れるかわいい弟ができたようでした。このメンバーで多くの活動ができてうれしかったです。本当にありがとうございました。
 
就労はゴールではなく1つのマイルストーンで、ここからまた新たな日々が始まります。次の目標に向けて、ぽれぽれ(ゆっくり焦らず)進んでいきます。

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