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ラッキーもある!

下北沢事業所

2021.11.30

ラッキーもある!

こんにちは。下北沢事業所の訓練生Hです。
この度、就労が決まりましたのでさら就労塾を卒業することになりました。
最後に何か書いてほしいと依頼された今回のブログではこれまでの経過を自由に書き連ねてみようと思います。
  
私の障害は統合失調症です。
30歳を過ぎてから発症し現在は、主に通院と服薬に留意しています。また通院中に治療薬の効果が安定するまでの期間や処方が変更された直後など、睡眠のリズムや体調が不安定になることもあります。薬の性質によって体調が良くも悪くもなります。
ただ私の場合は軽症で二年前までは健常者として運送会社に勤務していました。不運が重なりやむなく退職しましたが、大学卒業後、初めて就労を経験してみてもっと働きたいと意欲的に考えられるようにもなりました。
 
統合失調症ってなに?と思われる方もいるかと思いますが、実は私自身もそれほど病気については知りません。というのも、服薬がきちんとできていれば症状は概ね抑えられているので普段は障害のことを特段気にしていません。一般的には「考えがまとまらない病気」とされていて幻聴や幻覚といった症状が特長に挙げられます。
 
通所当初、困っていたことはコミュニケーションが苦手ということです。テンポの速い会話についていけず言葉に詰まってしまう、又はよくわからない返答をすることもしばしば。そんな時、職員はゆっくり会話を展開してくれました。一日の振り返りを行う時間には「何か話しておきたいことはある?」と言葉をかけていただき、その都度、疑問や悩みを打ち明けられるあたたかい空気がそこにはありました。
 
そのような私がさら就労塾に身を置いてみて感じたことは”やさしい対応”をしてくださることです。就労のことも親身に相談に乗ってくれますし、障害のことも気にかけてくれます。どの職員も話しかけると、笑顔で対応してくれます。そんな人の手を借りられる環境で私は就労まで漸進できました。
 
就職活動を終えて感じたのは、決まるときはトントン拍子に決まるということ。逆に落とされる時はバンバン落とされます。就労ガイダンスでは「就労は30社ほど受けるのが一般的だよ」と説明されていたので、半年間を超える長丁場になることを想定していました。自分は一週間ごとに一社というペースで面接を受けていましたが、なかなかハードでした。就職活動って大変だなぁー。なんてことを何度も思いました。就職活動を始めて二か月半が経った頃に休憩を挟みたいと考えるようになりました。その矢先に就労先が決まったので、「ラッキー!」と思いました。就職活動中はストレスをなるべく溜め込まないように意識して好きなことをやって発散するようにしていました。読書や運動がその最たる例です。
他に、自分が納得できるまで面接を受け続けるべきだと感じました。どこの企業が自分を推してくれるか分かりませんが、面接を受けてみると求人票では分からなかった良し悪しが垣間見えることもあります。
 
さいごに
私は以前までトラックを運転しておりましたが、医師にそれを制限されたことをきっかけに何か新しいことにチャレンジしたいと考えてさら就労塾下北沢に入所を決めました。当初は障がい者雇用枠での給与面の待遇の低さに愕然としましたが、それを受け入れてからは就労に向けて前を向くことができました。何事も経験だと自分に言い聞かせています。
今回、就労が決まって嬉しく思ってはいますが、仕事を通して信頼を勝ち得るためには、これからが勝負だとも考えています。また一日一日頑張っていきます。
これから就労移行支援を受けようと考えている方々には、何か参考になるようなことが書けていれば幸いです。