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『日常生活の中でできる呼吸法』

『日常生活の中でできる呼吸法』

一日の内で様々な媒体から多種多様な情報が流れていく現代社会において、私たちの脳はほぼ休むことなく情報処理を行っています。そのため交感神経が活発に働く一方、副交感神経が機能する時間が極端に短くなっています。その結果、自律神経のバランスを崩し、病気や障害など様々な弊害を引き起こしてしまうのです。
今回はそんな情報過多の社会生活の中で、手軽に取り組めてリラックス効果のある呼吸の方法を紹介したいと思います。日常生活の中で簡単に取り組めるものなので体調の管理にも一役買ってくれるでしょう。
 
まずは最もシンプルな呼吸法から始めたいと思います。中でも『腹式呼吸』を意識することがポイントです。呼吸は自律神経の中では唯一自分でコントロールすることができるので、呼吸によって自律神経に働きかけ、心身をリラックスさせることができるのです。ストレスや不安、緊張を感じやすい方には特に有効ですので、ぜひ生活に取り入れてみてください。
リラックスする呼吸法〜腹式呼吸のやり方~
①身体の力を抜いたまま、おへその下あたり(丹田)に手をあて、口から長くゆっくりと息を吐きます。口をすぼめるようにして息を吐くと、時間をかけて息を吐くことができます。お腹の中の空気を全て吐き切るイメージをしましょう。
②吐ききって下腹部が限界まで凹んだら、次は下腹部に空気を入れて膨らませるイメージで息を吸っていきます。このとき、できるだけ自然に鼻から空気を吸うのがポイントです。
③めいいっぱい息を吸いこんだら、3秒ほど少し息を止めて、再び息を吐いていきます。
以上を5分~時間があれば10分ほど繰り返し行います。
呼吸に合わせて身体の緊張がほぐれていくイメージを頭に浮かべながら行うことで、リラックス効果も高まります。慣れてくれば何かの作業中にもこの呼吸を取り入れることができるでしょう。
 
次に、コリやすい肩の緊張をほぐしながら腹式呼吸を行っていきましょう。
①楽な姿勢で力を抜いたら背筋を伸ばし、鼻からゆっくりと息を吸いながら両肩をググッと上げます。この時、やはりおへその下(丹田)に空気をためてお腹をふくらませます。先ほどと同様に手をお腹の上におくと感覚をつかみやすいです。
②息を止め、肩甲骨を寄せるように肩を後ろに引く。(1~2秒)
③今度は溜めた空気をお腹から押し出すように、口からゆっくりと吐きながら肩の力を抜いて下げていきます。息を吐くときは、吸うときの二倍程度の時間をかけるのがポイントです。
これを1回2~3セット、一日の内で定期的にやるとよいでしょう。
 
ストレスや不安を感じて緊張している状態の時、呼吸は浅くなり、スピードも普段より速くなります。反対にリラックスしているときには深く、落ち着いたリズムでの呼吸をしています。つまり、浅く速い呼吸は不安を生み、深くゆっくりとした呼吸はリラックスを生じるのです。ストレスや不安を感じているときは、呼吸の方から心身の状態にアプローチし、自分自身で心身を落ち着かせてあげることができます。今日紹介した方法はほんの一部です。ご自身の生活に合った『呼吸エクササイズ』を探してみるといいかもしれません。
『腹式呼吸』は、日常の中で気軽にできるリラックス法です。ストレスや不安や緊張を感じやすい方にはとくに有効で、抗不安薬などを減らしていく手助けにもなってくれます。ぜひ、実践してみてください。

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