卒業にあたって
■ごあいさつ
皆さんこんにちは。訓練生Yと申します。この度ありがたいことに就労が決まりまして、さらぽれを卒業するにあたり、なにか皆さんに残せるものをということで、前職での経験の中で、皆さんのためになりそうなことを書いてまいりたいと思います。
■前職で学んだこと~タイピングは役に立つ
実は私は、さらぽれに通うのは2回目です。前回卒業し、就労時に思ったことの一つに、忙しいときのタッチタイピングは本当に役に立つ、というものがありました。とはいえ、私はタイピングが速い方でもないし、完璧なタッチタイピングはできないのですが、それでも、さらぽれで毎日毎日訓練するあのタイピング時間が、未来の自分を助けてくれたことをしっかりと覚えています。たとえば、終業時間の決まっている職場では、タイピングが速いと時間内に日報を書き終えられます。入力の業務では時間をかけずに仕事が終えられるでしょう。急がなければならないとき、タイピングが遅いと本当につらいものです。私はできる方にはタッチタイピング(完璧でなくとも)の訓練をおすすめします。
■前職で学んだこと~納期の確認と報告について
私は前職で納期のある仕事を任されていました。役所などからの依頼に基づいて、『対象者の取引の有無を確認・回答する』というのが主な内容でした。私は毎日、回答書の納期の確認をしておりましたが、とある依頼書の回答締め切りがどう考えても間に合わないタイトなものでした。ただ、その時私は忙しかったのか、もはや覚えておりませんが、結果として上司への報告が翌日に遅れてしまいました。ただでさえ急ぎの(というよりはじめから全く間に合わない納期が設定された、おかしな)案件の報告を忘れるというミスをしてしまいました。これにより、上司は私の代わりに相手方に電話で謝罪をすることとなり、私は申し訳なさでいっぱいになりました。どんなに他の仕事で急いでいても、報告は忘れず、目立つところにフセンを貼っておくなど、すぐに対策をしましょう。
■前職で学んだこと~人間関係のトラブル対応策
私が前職を辞めるに至ったのは、人間関係のトラブルが原因でした。上司の態度が怖く感じられるようになったのがきっかけです。しかし当時の私は周囲に対して、上手く報告や相談ができませんでした。「できませんでした」というよりも、正しくは、誰かに報告や相談をする文化が自分のなかになかったことが原因だったように思います。私は、社会人になればもう大人なのだから、些細なことで周りに相談などもってのほかであると考えておりました。しかし、実際のところはもっと早い段階で誰かに助けを求めるべきであり、また、問題が解決するまで何度でも訴えなければならなかったと反省しております。上司のそのまた上司のさらに上司にあたる当時の部長から、「あなたのその問題は、もう解決したのだと思っていた。もっと何度も言ってくれればよかったのに。」とのお言葉を頂いたことがあります。もしもそのようにできていたら、私はまだあの職場で働き続けていられたかもしれません。皆さんには、トラブルが起きた時、退職するという道を選ぶ前に、もう一度周りに相談するということを試してみていただきたいと思います。
■前職で学んだこと~お弁当で節約
前職で働いていた時は、お金をためなければと毎日のお昼ごはんをなるべくお弁当にしておりました。その当時は自分が作ったり、母が作ってくれたりしていましたが、お弁当の内容は人に見られてもいいような出来で、かわいい冷凍食品を使ってみたりしていました。しかし、2度目のさらぽれでは作り方を変えました。卵はぐしゃっまとめて焼いたもの、ウインナーが一本、野菜はブロッコリーやトマト、あとはご飯を詰めてふりかけをかけてできあがり。いつもほぼ同じ内容で通しました。なぜかというと、やっぱり節約のため。そして次の就労先に行ったときのために時短弁当作りに慣れたかったからです。とある方から「可愛いお弁当ですね。」と声をかけられたりしましたが、別に全然可愛くはないのです。皆さんお分かりのように、ただただ時短&節約のためのものでした。しかし、特に節約という観点でいくと、かなり節約できました。私は美味しいものが大好きなので、ここでは一回の昼食が500円くらいだとします。一ヶ月に20日間、買ったものを食べるとなると、1万円浮きます。それを1年間分に換算すると、12万円も浮くのです。12万円あれば、自分へのご褒美に、人へのプレゼントにと、色々なものが買えますね。お弁当で節約したいけど、上手く出来ないと悩んでいる方はぜひ、カッコつけない節約弁当を試してみてくださいね。
■まとめ
最後になりますが、まずは、ここまで読んで下さりありがとうございました。この内容でどこまで皆さんのお役に立てるかわかりませんが、何か一つでも知識として持って帰っていただければ幸いです。私はこれまでに、職員の方々を始め、たくさんの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。私に関わってくださった皆さんが、明るく人生を歩めますように、心から応援しています。