「思いがけない卒業」
こんにちは。さら就労塾・下北沢事業所訓練生のK.Oです。
このたび就職が決まり、さら就労塾(通称・さらぽれ)を卒業することになりました。
私は前職まで映像関係の仕事をしていました。
しかし病気のせいで、ある日パタッと出社できなくなり、そのまま退職しました。
症状が落ち着いてきて、そろそろ就職したいと考えていた時に「就労移行支援施設」というものを知り、さら就労塾に通いはじめました。
そこから私が就職するまでの道のりは、少し変わったものだったと思います。
【家から出られなくなった時期】
というのは、1ヶ月以上さらぽれに行けない時期があったからです。
初めは自分がなぜ行けないのか分からず、外出もままならず途方に暮れていました。
職員のかたと連絡をとるなかでアドバイスをもらい、まずは最寄り駅まで行くというところから始めようということになりました。
メールで励ましていただきながら少しずつ外出できる範囲を広げ、数日かけてやっと事業所に行くことができました。
その日は、事業所に来るだけで高い山に登ったようにドッと疲れたのを憶えています。
【人生の転機】
さらぽれに通所する前は、「自分は自分の病気のことが分かっていて、体調は万全。さらぽれでは求人を探して、就職するだけ」と思っていた私でしたが
この経験から、そうではないということを思い知りました。
なので職員のかたと相談していくなかで、発達支援コーディネーターを紹介していただくことになりました。
コーディネーターのかたと職員のかたを交えて面談したさいに、心理検査というものがあることを知り、それができる病院に転院することになりました。
そうして心理検査を受け、転院したことで、配慮事項に書くことが変わるほど私は私のことをより深く知ることができました。
これは就職活動だけでなく、自分の人生の転機になったと思います。
【思いがけない就職のきっかけ】
そして復帰への第1歩のつもりで受けた職場体験実習面談会が、就職に繋がりました。
私の希望するのは前職と同じ、しかし求人のかなり少ない映像の仕事でした。さらに実習面談会に参加する企業となるとほぼありません。
その時も練習のつもりで、実習内容が事務作業の会社の面接を受けました。
ところが、面接中に私の履歴書を見た面接官のかたが「うちでも映像の仕事をしている」とおっしゃられたのです。
これがその後の実習、そして就職につながりました。
就職活動をするうえでもっとも基本的なことは、自身の体調を安定させて毎日通所することだと思います。これは見学に行った企業様でも言われていました。
しかし私はけっきょく、午前中は通所できないままでした。
それにも就職先のかたが理解を示してくださり、トライアル雇用という形式にして、短い出勤時間から始めさせていただくことになりました。
偶然見つかった映像の仕事。しかも自分の特殊な状況にも配慮してもらえる。
こんなことが起きるとは思ってもみませんでした。
つくづく就職活動は何があるか分からない、
あきらめずに積極的に就職活動をすることが大事だと思います。
【まとめ】
以上を読んでいただければ分かると思いますが、今の私は職員のかたの協力なしにはありません。
また、一緒に通所していた訓練生の皆さんの姿も大変はげみになりました。
みなさま、本当にありがとうございました。