さらぽれ入所からの1年半
今月でさらぽれを卒業するKです。私が入所から卒業までをお話ししようと思います。
一般就労時代
私はさら就労塾に入所する以前、福祉の業界で3社ほど勤務した経験があります。
最初は福祉作業所、続いて社会福祉協議会、生活訓練施設です。どの職場でも、指示の抜け漏れや意味の取り違えがあり、業務を行う上で大変苦戦しました。勤務の経験を重ねていくうちに、こういった傾向に薄々気付きはじめました。その中で障害に配慮のない就労は難しいのではないかと思うようになり、さらぽれへの通所を決めました。
さらぽれに通所を始めてから
私にとっては、さらぽれでのご利用者との何気ないやりとりが大きな支えでした。実習や訓練を行う中で、パソコン業務は疲れやすく不向きではある一方、工程の簡単な手作業業務であれば可能ということが見えてきました。業務の指示受けの部分では、一般就労のころと変わらず指示の抜け漏れや、意味の取り違えがありました。そこで対処として、毎朝のタスク確認と指示されたことをメモし復唱することに取り組みました。今まで身体障害だけだと思って就職活動をしていましたが、それだけではない傾向に訓練を通じて気づき、精神保健福祉手帳を取得しました。
実習・就職活動
訓練にて手作業、軽作業であれば十分力になり得るということが分かったので、そういったところでの実習や採用選考を数々経験させて頂きました。ただ実際には同じようにできる人同士での競争になるということと、軽作業とはいっても、データ入力も必要とされ、実習や採用選考が好感触であっても採用には至らないということもありました。しかし、困難に当たっても就職活動をあきらめなかったのは、できることを活かして企業で仕事をしたい、と思っていたからです。不採用の連絡を頂くたびに、どのように障害や配慮事項を伝えるかを職員とともに考え、結果的に内定を頂けました。
最後に
さら就労塾に入所して私が大きく変わったのは、就職活動に臨む際の考え方だと思います。一般就労をしていたころは、任されたらできない仕事であろうことは分かっているけれども、無理して行うという取り組み方でした。入所後はどうしても難しいことは企業側から配慮を頂きつつ、できる仕事で就職活動をしていく、という考え方に気づきました。そういった考え方の変化もあり、ダメなところばかりではないと思えるようになっていきました。
お世話になった職員の皆様やご利用者の皆様に感謝申し上げるとともに、無理せず働くことができる職場との出会いがありますことをお祈りしております。