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今の自分にできることをしよう

下北沢事業所

2024.02.01

今の自分にできることをしよう

こんにちは、さら就労塾下北沢事業所訓練生のYと申します。
このたび就職が決まり、さら就労塾を卒業することになりました。
卒業するにあたって、さら就労塾入所から卒業までの道のりについてお伝えしたいと思います。
 
私は長い間、接客業をしておりました。しかし、数年前に病気を患い、手術により障がいを抱えることになりました。手術後にリハビリを行いましたが、以前と同じ仕事は出来ないと感じました。
そのような状況の中で、「やってみたいことは何だろう?」と考えた時に、「パソコンを使った仕事もしてみたい」という気持ちがあったことを思い出しました。
そして、そのような考えや働きたい気持ちを病院に相談し、職業評価プログラムを受け、障がい者雇用で就労することについて教えてもらい、就労移行支援事業所に通って就労を目指すことにしました。
 
事業所を選ぶにあたって3か所見学しましたが、さら就労塾は事務系の実務訓練をしながら就労を目指すことができるので、一番目的に合っていると思い、さら就労塾に決めました。
入所してしばらくの間は、いままでと違う新しいことを始めることへの不安や自分は事務仕事が本当にできるのだろうかという漠然とした不安があり、この方向性でいいのか迷いがありながらのスタートでした。
 
さら就労塾では、まず基礎コースでPCの基本スキルや報連相、ビジネスマナーなどを学ぶことから始まります。PCはいままで自己流だったので、はじめは分からないことが多く、質問をたくさんしていました。
まわりの皆はあまり質問をしていなかったので、負い目に感じていました。
でも、そのことを職員に相談したら、「みんな分からないから、気にしなくても大丈夫ですよ」と言ってもらい、それから楽になりました。そして、「今の自分にできることをしよう!」と思うようにすることで、前向きな気持ちになることができました。
4か月間の基礎コースでの訓練を経て、PCのことを今まで以上に知ることができ、また今までは漠然と知っていたビジネスマナーも詳しく知り、言葉を発してからお辞儀をする語先後礼なども行うようになりました。色々な経験を通して、自分自身についてあまり悪いことばかりではなくて、良い方向に感じられるようになりました。
 
基礎コースを終えると、実務訓練などを行う就職準備コースに移ります。
移る時は緊張しましたが、「わからないことは職員に相談すればいいや。どうにかなる。自分ができることをしよう」と思い、気持ちを切り替えるようにしました。
実務訓練は、消耗品在庫確認やお弁当注文などを行いました。はじめはマニュアルを見ないで業務を進めてしまったことで部分的に作業手順を飛ばしてしまうなどのミスをしてしまうことがありました。
他の担当者から指摘を受けて、自分にはそういう傾向があることに気がつき、マニュアルを見ながら進めることがミスをしないで業務を行うために大切だと思いました。また、訓練するうちにだんだん作業が早くなったので、楽しさを感じることができました。
事業所での訓練をある程度行った後は、企業での実習にも参加しました。最初は慣れるのに一生懸命だったけど、口頭指示の場合には録音してあとで聞き返したりするなど、業務を理解・習得するための工夫などもだんだんとできるようになりました。
こうした経験によって、事務系の仕事に自信をもつことができ、事務系の方向性でいいのかという迷いはなくなりました。
 
様々な訓練を経て就活がスタートする段階になり、最初は大きい企業に勤めたほうが安心かなという気持ちが漠然とありました。しかし、職員に「こういうところもあるよ」と提案してもらうことで、大企業だけがいいわけではなく、自分に合ったところで働ける方が長続きするかなと考えるようになりました。
就活では面接で緊張して思うように発揮できなかったりするなどの苦労もありましたが、実習がある求人に応募していき、自分に合った会社に就労することができました。
 
最後に、下北沢事業所に通所していろんな事を学びました。
健常者、障がい者、2つの人生を送り、「なぜ、こんな事ができないんだろう?」と思った時期もありました。
しかし、他の訓練生の自分と向き合う姿勢や職員のみなさんの導きでここまでくることができました。
携わってくれた方、本当に感謝、感謝です。今後は長く楽しく就労できたらと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。