訓練生のブログblog

もう一度、ここから

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こんにちは。就職準備コース訓練生のFと申します。

今日は、障害ゆえに生活の様々な場面で難しさを感じているあなたへ、私がさらぽれで実感した「失われた能力の取り戻し方」の話をしたいと思います。

 

私は、後天的な精神障害を患って障害者になった身です。障害を持ってから、それまで当たり前にできていたことや得意だったことまで、たくさんのことに不自由するようになりました。経歴をとってみても、大学在学中に発症、卒業後の現在も治療を続けており、社会経験は学生時代のアルバイトしかありません。「こんな状態で一般就労して働き続けられるわけがない!」と考え、障害者雇用での無理のない就労を目指すことにし、さらぽれの利用を決め、現在は日々訓練に励んでいます。

 

さらぽれでは、就労するにあたって必要になる能力が今どれだけあるかを確認し、またそれを伸ばしていくためにどういった取り組みをしていくべきかを考え実行するために、3か月に一度職員さんと「個別支援面談」というものを行います。訓練を通して見えてきた自分の障害特性とどう付き合っていくか、問題点があればどのようにそれを改善していくか、職員さんが一緒に考えてくれるのです。

私はそこで「指示者の意図とずれた指示の受け取り方をしてしまい、行動や成果が求められているものとずれてしまう傾向がある」とご指摘頂いたことがあります。障害を持つ前は理解力や読解力が強みの一つだった私は、その日家に帰ってから「やっぱり頭がおかしいんだ、好きで障害なんか持ったんじゃない、こんなはずじゃなかったのに」と声をあげて泣きました。しかしショックだったからこそ、泣き止んだ時には本気で改善しようと決意も固まりました。

 

そうして私は、この問題点の解決のために主に二つのことに意識的に取り組みました。一つは「自分の認識は間違っているかもしれないぞ」と常に意識して訓練に取り組むこと、もう一つは指示の中でわからないことがあった時には細かいことでも必ず指示者に確認しに行くことです。そのようにしてこまめに報連相をしたりすると、職員さんが「今の確認はこういう風に良かったよ」とフィードバックをくれたりします。そういったフィードバックが、「自分のやっていることは間違っていないんだ、この方向性でいいんだ」と自信と安心を与えてくれ、より一層問題改善に向けて取り組んでいこうという意識の向上につながりました。

そしてそんな風に訓練に励み続けた3か月後、とある企業様で実習を行える機会を頂き、自分なりに懸命に実習に取り組んだ結果、実習の振り返りフィードバックで企業様から「指示理解」の項目で最高評価を頂くことができました。この経験を通して、「できなくなってしまったことも、社会に通用するレベルまでもう一度能力を伸ばし直すことができるんだ!」と実感し、自信と希望、やりがいを得ることができました。

 

障害を持ったばかりの頃の私は、できなくなったこと、障害を持つ前の自分のままであれば得られたはずのものを永遠に失ったのだという絶望に飲み込まれていました。そして、できなくなったことをもう一度できるようになることなんて想像もしていませんでした。

しかし、問題に対して、対策を考え、行動を変えていけば、できなくなった状態でも、その地点からもう一度成長し直すことができるのです。さらぽれはそのためのステップを一緒に考えて、サポートしてくれる環境が整っています。

 

このブログをご覧になっている方の中にいらっしゃるかもしれない、昔の私のようなあなたへ。もう一度ここから、始めてみませんか?

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