2月11日のさらぽれcafeのテーマは、「恋愛や結婚をあきらめないために」です。
講師には、障害者向けの婚活サポートサービス『Perfect for you』を運営する
株式会社alles liebe(アレスリーベ)代表の青木啓子さんをお迎えしました。
青木さんは神奈川県相模原市で就労継続支援B型事業所を運営されるかたわら、
恋愛という切り口から障害者の自己実現・自己理解を支援されてきたプロフェッショナルです。
恋をしたことがありますか?
最初に問われたのはそんな言葉でした。
フィガロの結婚の一節から、恋のイメージを紹介してくださいました。
恋とはどんなものかしら・・・
心の中でもっている事
心の中で感じている事
欲望に満ちた思い
ある時は喜び
ある時は苦しみ
凍る思いを感じてもすぐに胸が熱くなる
そしてまた凍る思いになる
~フィガロの結婚より~
恋愛をすることは、分かり合えない辛さや誤解など辛いこともあるけれど、それも含めて楽しい。もっと相手を理解したい、自分を知ってほしいという思いが、成長するきっかけになっていく。
その後も、「恋とは、自分の外に幸せを渡す事」「人を好きになることは成長している証」
だから、誰でも恋することに制限はない。
などの名言がどんどん飛び出してました。
さらに実際の「恋愛が成長」につながった事例を紹介いただくことで、障害を持っている人の恋愛・結婚事情へのイメージが広がっていきました。
質問タイムでは、
・障害者雇用同士の結婚で経済的に暮らしていけるのだろうか
・障害を持っていることが結婚の枷にならないだろうか
・自分を事故物件だと思っているから、好きな人ができてもアプローチしないと決めている
・お付き合いすることのプレッシャーで押しつぶされそうになる
など具体的なお悩みや質問に青木先生は穏やかに、こうお答えになりました。
「障害者雇用同士のカップルも実際に楽しく暮らされています。
障害を持たない人とカップルになって結婚される方も多いです。
障害をもっているから、という理由ですべてをあきらめる必要はありません。
人を好きになる事に障害は関係ないです。
自分の外に幸せを探してください。
相手を否定せず、自分自身の考えを丁寧に伝えることも大事。
相手に遠慮して、相手の言いなりになる必要もなく、自分を大切にしましょう。」
参加者の中には、障害を持っていることに負い目を感じている人も少なからずいたと思います。青木さんの言葉はそんな方々にも響いたのではないかと思います。
何となくタブーになりがちな恋愛・結婚テーマでしたが、青木さんから「タブーじゃないよ、どんどん恋愛して成長しなさい」と背中を押していただき、素敵な時間となりました。
みなさんも恋愛で成長しませんか?
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参加者からの感想の一部をご紹介します。
20代女性
障害を持っていると、どうしても恋愛・結婚についてあきらめがちになってしまうと思っています。そのため、今回のような障害者の恋愛を後押しするような講演内容にはとても励まされました。
30代男性
恋愛してみようかな、という気になった。
20代女性
なかなか相談しづらいテーマを扱っていただいて、もやもやしていた気持ちが少しだけ整理出来たかなと思う。まだまだこのテーマで自分が考えなきゃいけないことはたくさんあるなあと内省し、逆に少しだけ落ち込んでいます。
30代男性
恋愛にたいしての勉強になりました。焦らずゆっくり探します。
30代女性
前向きに将来を考えるきっかけになった。