旧コラム

就労移行支援で行う働く生活の支援

下北沢事業所

2015.12.21

就労は続けてなんぼ、です。

さらぽれの訓練は「働く力=就労継続の力」をつけることに注力しています。

 

就職先で安定して働き続けるためには、組織の一員として受け入れられていることが大きな要素です。

職場のチームメンバーとのコミュニケーションが問題なくでき、任せて安心の業務能力を発揮してコンスタントに仕事ができれば、安定して働き続けることができます。

 

とはいえ、私たちの暮らしではトラブルやハプニングは日常茶飯事です。

 

とくに就労したあとに起こる生活の変化はさまざまです。例えば日常生活の管理では、働き始めると洗濯や買い物、炊事などで忙しくなります。あるいは転居しなくてはならなくなった、また家族の高齢化や健康の悪化など困りごとが出てきます。

 

こうした問題が起こったときに、混乱して途方に暮れるだけではなく、どこの誰に相談したらいいのかがわかっていることは大きな強みです。

 

さらぽれでの訓練期間中に、友人と人間関係のトラブルで悩んでいるとき、家族の健康や経済状態の変化など自分の力で解決するのが難しい問題が起きたとき、職員に相談してほしいとお願いしています。

一人で抱え込まないで相談できればそれが解決の第一歩です。

人間関係のトラブルや悩みは職員が相談にのることで解決のお手伝いをしています。生活面での問題解決は地域のネットワークを活用します。

 

さらぽれが家族の問題の解決に動くことは力量を超えていますので、自治体の生活相談窓口やケースワーカーにつないでいきます。これは将来も含めた困りごとの相談ができる支援の絆を作っていくことになります。

就労後にも起こる様々な問題の解決のために、訓練中から築いた地域の支援機関とのつながりが役に立ちます。

 

さらぽれ利用の方は都内だけでなく、埼玉・千葉・神奈川などの多地域にわたっています。身近な相談窓口を活用するのが本人にとって利便性が高いわけで、住んでいる地域のケースワーカーや障害者就業・生活支援センター、障害者相談支援事業所の担当者と就労前から本人との関係作りに努めます。

 

必要に応じて地域のさまざまなサービスを選択し活用できることは大きな力です。さらぽれ卒業後の働く生活の支援です。訓練中に健康管理や生活基盤を整えることは、安定した就労への地ならしと言えます。