就労はゴール?
私ごとですが、春に開催される小さなマラソン大会に出場が決まりました。
応募の動機は「健康の維持」と「精神力を鍛えるため」
というのは建て前で、きっかけは些細なことでした。
「息子の前では、カッコいい父でいたい」
ただ、それだけの理由で昨年末から体力づくりに励んでいます。
こういった本音をコラムで書くのは、大変お恥ずかしいのですが、働く理由も人によってさまざまだと思います。
「自己を実現するため」
「とにかく生きるため」
「大切な家族を養うため」
一方で、
「ひたすら欲しい物を買うため」
「職場で将来の伴侶を見つけるため」
「ひとまず世間体のため」
「周囲から一目置かれるようになるため」
就労にあたり、だれしも就労に関してはこういった「本音」と「建て前」を抱えているのではないでしょうか。この2つは相反するものではなく、醸成すれば一致させることができるかもしれません。
たとえ、「世間体」だとしても、就労に向けた訓練を始めるには、どれもたしかな動機と言えます。どんなに些細な就労の動機であっても、私たち職員は対話を通じて膨らませます。小さな動機を幾重にも重ねていくことで、強い動機が形成されていくこともあることを私たちは知っています。
さらぽれの目玉講義といえるビジネス基礎研修では、
「あなたにとって仕事とは?」
「なぜ働くのか?」といった問いかけに対する自分なりの答えを「仕事観」と呼んでいます。
はじめの4か月間の研修を通じて、この仕事観を醸成し、就労継続のためのエンジンをじっくり温めたうえで、5ヶ月目以降から就職準備コースにて実務訓練に臨みます。
具体的には、備品の在庫管理や発注といった定常業務から、データ入力業務や校正をはじめとするオフィスを想定した業務が中心なので、困難に直面することもあります。
その困難を避けて安易な道を選ぶか、果敢にチャレンジをするのか、その選択の基準となるのが「仕事観」です。
就労はゴールではありません。マラソンと同じ「継続」してこその就労です。
「働く動機」
訓練を通じて、一緒に考えていきましょう。
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