事業所コラムsarapore column

就労準備の期間はある程度必要、と思うのです

さらぽれの就労訓練メニューでは最初の4か月を

「基礎コース」という少人数(4~8名)クラスで臨みます。

内容は以下の3本の柱で構成されています。

①パソコン研修(3か月間:月、火、金)

②ビジネス基礎研修(3か月間:木)

③グループ学習(最後の1か月)

今回はその話をしたいと思います。

 

さらぽれを見学される方から「パソコン研修はいらないんですけど…3か月もやるんですか?」という質問を受けることがあります。

さらぽれを見学される方、そして訓練をしている方の中には長年企業で働いていた方もいらっしゃいます。「IT企業でシステムエンジニアをやってました」という方も少なくありません。企業でそれなりの実績があって、技術に自信もあって・・・

「パソコン研修、3か月もいらない」そう思うのも無理ありません。一刻も早く就労したい、という思いもあるでしょう。

ただ、それでもやはり、私は基礎コースという一定の期間は必要だと感じているのです。

 

就労移行支援事業所に通う、通おうとしている皆さんは、過去に就労経験があったとしても

現在はなにかしらの理由で就労がむずかしい、あるいは就労の継続がむずかしい(かもしれない)、という事実があります。つまり何かしらの「取り組むべき課題」があると思うのです。

その事実を前にして、何の取り組みも行わずに就労したとき、

どんなことが起こるでしょうか? - 職場で「課題」に直面します。

職場という結果を求められる場所で「課題」に取り組みつつ「結果」を

出すというのはなかなか大変なことです。

 

就労準備期間をきちんと取ることの効用は人によって2つのパターンにわけられるでしょう。

  • 課題は何だろうか?まだよくわかっていないケース

⇒基礎コースのカリキュラムの中で取り組むべき課題や課題解決の方法をスタッフとともに見出す。

※この期間で見出される課題の例をいくつか挙げましょう。

・服薬も含めた健康面の管理がもう少し!

・体調を崩したときの回復方法がまだわからない!

・休日遊び過ぎて生活リズムが崩れてしまう!月曜日に休んでしまう。

・複数の人とコミュニケーションをとると混乱してしまう。

・苦手な人と一緒に仕事をすると体調にまで影響が出てしまう。

 ・上司からの指示、理解しているつもりでいたが、実は理解していなかった

  などなど。。。

  • 課題が既にわかっているケース

⇒課題に取り組み、克服できていることを”一定の期間”(基礎コースの間)、スタッフとともに確認し「大丈夫だね!」と自他ともにいえるようにする。

 

基礎コースは少人数クラスです。パソコン研修やビジネス基礎研修中には様々な形で

グループ討議を行なったり、グループワークを行うことになります、コミュニケーションを密に取る機会もあります。取り組み方次第で様々なことに気づくことになると思います。

 

「パソコン研修はいらないんですけど…3か月もやるんですか?」

― そういう考えを持っていることが問題だということに気づきました。

そういう声があがることもあるんですよ。

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