取扱説明書を作ってみよう
最近取扱説明書という言葉をよく耳にする機会が増えました。ある女性アーティストの影響もあるのでしょうか。要は自分自身のマニュアルです。
自分自身のことを良く理解している方ほど、就労を掴んでいることが多いと思います。
みなさんはご自身のことをどれ位理解していますでしょうか。ご自身のことを理解するためには、これまでの経験、そこで分かった特徴、家族や友人からの評価、性格診断、心理テスト、手相など、色々な診断方法もありますね。
色々な方法があるということは、自分自身のことを知るには簡単には答えが出せないものかもしれません。
自分はどういう人間で、得意なこと、不得意なことは何か、どういったときに体や心の影響が出るのだろうか。知らないより知っていることが多いほうが役に立つことが多いです。
何に役に立つかと言うと、就労活動においてはもちろんのこと、職場での人間関係、プライベートでの人間関係などにおいて、ご自身のことを理解していれば、相手に伝えることが出来ますし、何か起こった時に対応する手助けになることもあります。
さら就労塾では、就労活動を開始した方や成果発表会での発表する方に、自己分析の一環である取扱説明書の作成をご利用者さんにお願いする場合があります。
メールやインターネット、ExcelやWord等のPCのご経験はどのくらいか。お仕事をした経験がある方は、どんな業務をどのくらいの期間行ったか。
更に、ご自身の特性や性格、対人コミュニケーションにおける考え方、感じ方、就労先企業へお願いしたいこと、得意なこと、苦手なことなどを整理します。
就労先へお願いしたいこととは、口頭指示が苦手なので書面で指示が欲しい、2つのことを同時に依頼されると混乱してしまうので依頼は一つずつにしてほしい・・・などがあります。
ただ、ご自身のことを知るためには、就労する力をつけるための訓練を通すことで分かってくることも多いです。もちろん、職員や他のご利用者さんとのやりとりの中で、ご自身のことが分かってくることもあります。ご自身のことを知るための支援もさせていただきます。
今、利用されている方の中には、コミュニケーションに苦手意識をお持ちで人間関係に悩みを抱えて訓練に取り組んでいる方もいらっしゃいます。自分の取扱説明書を作ることで、「どうして上手くいかないのか」を知るきっかけになるかもしれません。
あなたの「働きたい」というお気持ちの実現に一歩近づく、ご自身の取扱説明書を作ってみませんか?