職場や施設で、LINEのIDやメールアドレス、携帯電話番号を教えてほしいと言われて、困った経験はありますか?
LINEやフェイスブック、ツイッターなどのSNSを利用する人が多くなっています。
SNS(Social Networking Service)は、ちょっとしたメッセージや画像・動画などを気軽に送れる(投稿できる)、誰とでも気軽につながれる(今日初めて会った人、連絡が途絶えていた知り合い、友達の友達など知らない人とも)など、大変便利なツールです。
一方で、連絡先を気軽に教えてしまったことによるトラブルも増えているようです。
本当は教えたくなかったが、相手の勢いや圧力に負けて、つい教えてしまった。
あまり親しくない人から頻繁にメッセージが来るようになった。
何気なく送られたメッセージの内容や言葉がきっかけで具合が悪くなった、などです。
さらに、これが職場内となると、困った問題になりますよね。
さて、どうしましょう?
結論から言えば、「教えたくなかったら、断りましょう」となります。
同僚や上司からLINEのIDやプライベートのメールアドレスを教えてほしいと言われた場合、教えたくないと思ったら断ってよいのです。
なぜなら、職場は仕事をするところです。同僚や上司は「一緒に仕事をする人」という関係であり、SNSでつながってコミュニケーションすることが目的ではないからです。
さらに、SNSを強要することは、昔で言えば「おい、飲みに行こう!」とむりやり酒の席に誘う「飲みにケーション」オヤジのやり方と同じだ、と50代の私は思ってしまいます。
今の若い人は、飲み会の誘いをキッパリ断る人が多いと聞いています。SNSの誘いを、飲みにケーションの誘いと同じと考えると、断りやすくなるかもしれません。
人とつながりたい、という気持ちは誰にでもあります。気軽につながれるLINEやメールは便利な手段です。
しかし、職場の人とのつながり、職場の人間関係は、仕事を通じてつながる、というのが本当だと思います。
仕事をするために、毎日職場に来ているのだから、仕事を通じてつながりましょう。
人からの誘いを断るには勇気が必要です。しかし、健全な職場であれば、メールアドレスやIDを教えなかったからといって、人間関係がギクシャクすることはありません。
そうは言っても、毎日顔を合わせている同僚や上司が相手だと断りにくいこともありますよね。あらかじめ、かどの立たない断り方、断る口実を考えておきましょう。
例えば、「LINEは家族としかやらないことにしているんです」とか、
「以前、やり過ぎて疲れてしまって、今はやっていないんです」とか。
連絡先を教えてしまって後悔する前に、勇気を出して上手に断るのが、職場の人間関係をにおいては良い方法だと思います。