旧コラム

しごとの必勝法 顧客は誰なのか

下北沢事業所

2017.02.07

◆「成果発表会のプレゼンを作成しているのですが、どんなことを話せばいいのかわからないんです。」

 

という相談を先日、訓練生Aさんから受けました。

 

成果発表会というのは、さら就労塾で行われているイベントです。

企業様や支援者の方々にお集まりいただき、訓練の成果をプレゼンテーションする会です。

(詳しくはこちら

 

どんなことを話せばよいのか・・・。

 

判断の基準がなければ内容の選択することが出来ません。

 

秋田:「では判断の基準は何でしょうね?」

 

と、話を進めていきます。

 

Aさん:「うーん、判断の基準、わかりません・・・。」

 

秋田:「そうですか。ではまず仕事の目的について考えていきましょう。」

 

Aさん:「仕事の目的?? はい。 わかりました。」

 

秋田:「仕事の目的、についてはビジネス基礎研修でやってきましたね。」

 

Aさん:「はい。お客様満足です。」

 

秋田:「そうです。仕事はお客様がいなければそもそも存在しません。」

 

Aさん:「はい。」

 

秋田:「では、今回の成果発表会。これを仕事と捉えると、お客様は一体誰でしょう?」

 

Aさん:「えっ。うーん・・・・。 わかりません。」

 

秋田:「それではプレゼンで何を話せばいいのか、なんてわからなくて当然ですね。今回のお客様は障害者雇用を進めたい企業、そして支援者の方々です。」

 

Aさん:「ああーーー。そうですね!そうだった。」

 

秋田:「はい。お客様を無視してプレゼンをする、というのは、そうですねぇ、飲食店で言えばたとえまずくても自分が作りたい飯を作ってさぁ食え、といっているようなものです。次からは誰も食べに行かないですよね。」

 

Aさん:「なるほど。今回は企業、支援者の人に必要な情報をプレゼンに盛り込めばいいということですね。

 

秋田:「That’s right!!」

 

 

というようなやり取りがありました。

 

次に彼がやるべきことは、お客様は何を欲して成果発表会にお越しいただけるのか、ということを調べ、考えることですね。

 

このように、仕事は誰かにとって必要だから存在しています。

 

それがたとえコピーであろうと、シュレッダーであろうと、データ入力であろうと、お茶出しだろうと、社内交換便であろうと、電話当番であろうと、総理大臣であろうと、宇宙飛行士であろうと。

 

必要がない仕事は淘汰されていくでしょう。おいしくない飲食店のように・・・。

 

 

しごとの必勝法。それは、

 

この仕事のお客様は誰なのか

お客様は何を欲しているのか

 

を考えること。

 

端的にいうと、【仕事の目的を考えること】ですね。