1月生発表会「私の歩き方～今までの自分とこれからの自分～」

2021年6月9日に1月から秋葉原事業所の基礎コース６人による発表会を開催しました。
この発表会は、基礎コースで学んだ4か月の集大成として、自分の成長した姿を支援者の方々に見てもらうことを目的に企画したものです。来所されるのはみなさん自分が知っている人たち。だからこそ、訓練の成果をしっかり見てほしいという共通の想いを胸に準備が始まりました。

今回の6人に共通するのは「コミュニケーションに課題があること」でした。課題はそれぞれに違うものの、意見を出し合うディスカッションには戸惑いも多くありました。メンバーの中それぞれに訓練時間が異なる環境であったため、3つのルールを作りました。

① 大事なことは（全員がそろう）午前中に決める
② 1人の意見に賛同するだけでなく自分も意見を出して腹落ちする
③ 意思表示を行う

声の大きな人の意見を優先するのではなく、6人全員が腹落ちするまで意見を言い合うことで、時には意見が分かれたり、時には全く発言がなくなってしまったり・・・
そんな時に口にされた言葉が「どちらがお客様に喜んでもらえるだろう？」でした。

自分達のしたいことをするのではなく、お客様が喜んでもらえる方法を検討した結果、発表会のテーマを「私の歩き方」としました。
これまでの人生、これからの人生を旅になぞらえ、自分たちの旅のスピードを飛行機でもなく、電車でもなく、車でもない、ゆっくりと歩くスピードで表現しようと招待状にチケットを同封し、手書きのメッセージを添えました。

そんな6人の頑張りに、ご来場の支援者の方々からもこんな声が寄せられました
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・ご自身の特性を受け止め、過去の辛さ、そして今なお抱える課題を乗り越えようと前向きに頑張っていらっしゃる姿に感動しました。皆さんの努力は必ず報われると信じております。今後も決して自分と未来を諦めずゆっくりと自分のペースで前進してください。
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・各々がこれまでの人生を生きてきて、様々な課題を抱えてさらぽれさんの利用を始めたこと、さらぽれさんの活動のなかで得たものも各々で違うことが分かり、とても参考になり興味深く拝聴させて頂きました。
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・発表のテーマや内容がこちらがとても元気をいただける内容でした。波はあるかと思いますが、皆さんが少しずつ力をつけられているのを知ることができました
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・思ったより成長していてびっくりしました。ありがとうございました
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・生活の場では見ることができない姿や、ご本人の力を感じることができて、とても充実した発表会でした
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「メンバーの発表を見て、成長を感じられましたか？」「さらぽれに通ったことが訓練生にとってプラスになったと思われますか？」の質問に対しては100%が「はい」とお答えになり、支援者様にとっても見ごたえのある発表会になったようです。

一方メンバーにとっても印象深い出来事になったようで、それぞれに成功を実感していました。
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・役割をやることでの成長や、自分の弱点を再認識できたりととても良い経験になりました。グループ活動を通して不測の事態が起きた時に自分に起きた精神的な変化を知ることができて尚且つそれに対処する方法も経験できて、これから社会に出るにあたりとても大きな収穫だったと思います。
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・今まではわからないこと、相談したいことを言葉に表現するのが難しく、グループでの作業が苦手な原因になっていましたが今回のグループ活動は楽しくできました。ほかのメンバーにスライドを見てアドバイスをもらうことで、自分の伝えたいことが整理できました。
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・6人ちゃんと揃ってできたので良かったと思います。みんなそれぞれ役割が持てていたのでかなり良かったです。
グループで今までやってきて自分の意見ではなく人の意見も参考していけたりするメリットがあるんだなということを知りました。来てくださった人たちに応援したくなったと思ってもらえたので自分はかなり良かったと思います。
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・無事に終えることが出来てよかったです。活動時間が長く感じて、途中で活動をやめたくなりましたが…。それを乗り越え、これを糧に今後の就労に向けて頑張っていきたいと感じました。メンタル面で、周りの刺激を受けての反応および捉え方に対しての対応・対策について、より具体的に理解および回避・解釈することができるようになった
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・最初はなかなか他のメンバーと会話をするのもできていなかったように思います。ですが、グループ活動を通して、ルールで「午前中に大事なことを決める」というのをつくってくれたおかげで、メンバーの一員として実感することができました。自分の出来る範囲やギャップというものを改めて確認できた。自分にとって何が苦手なのか、どんなことにストレスを感じるのかがわかった。
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・みんなとグループを組めて良かったです。人が怖い気持ちが少し和らいだ。グループで役割を果たす事で自信が付いているように思えた。発表会に向けて団結力が増していたと感じるし、それぞれの役割を全うしていたので成功したと感じる。
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今回のグループ活動の経験は、一人一人に大きな達成感と支援者の方々からの心からの称賛とエールをいただいたことで、大きな力を獲得した時間となりました。