秋葉原、月1プログラム~ものの見方を変えてみよう~
秋葉原事業所は、7月から全員で一つのプログラムに取り組む「月1プログラム」を始めました。
この取り組みを始めた経緯は、「コロナ」にあります。
コロナ禍において、在宅訓練が増え、自粛ムードで人と話すことも減り、周囲との関わりが少ない中で訓練することで、将来への不安からメンタル不調を抱える利用者さんも少なくありませんでした。
そこで、全員で参加しディスカッションするプログラムを用意することで、訓練や就労へのモチベーション向上を目的として開始しました。
月1プログラムは大きく4つのテーマがあります
① セルフコントロール
② コミュニケーション
③ 人生の先輩から学ぶ
④ 右脳活性化による新体験
第一回はコミュニケーションをテーマに「ものの見方を変えてみよう」
今目のまえに広がっている光景は、誰もが同じに見えているのでしょうか?
例えば「雨」
作物を育てる人にとっては「恵みの雨」
傘を持っていないサラリーマンにとっては「アンラッキーな雨」
おニューの長くつを履いた子供にとっては「やっと履けた嬉しい雨」
同じ雨が降っているという状況でも人によって見方が違うことが分かります
同じことが「表情」でも言えますよね
ある人には静かな怒りをこらえている表情、
別の人には微笑をたたえている表情
あるいは決意を新たにしている表情
などとばらつきが出てきます
それを前提に、ディスカッションを行いました
まずは捨ててしまうトイレットペーパーの芯をどう使うか
次にネガティブな言い回しを良い印象にする
ディスカッションを重ねていくうちに、たくさんの方向性が広がりました。
最後に挑戦したのは「面接に落ちてしまった」でしたが、見事にポジティブ変換!
「相手の会社に合わなかっただけ」「次の会社への準備に時間を使おう」「次のために自己PRをブラッシュアップしよう」など、見事に見方を変えることに成功しました。
最初はぎこちなかったディスカッションも、回を重ねるうちにスムーズに対話が生まれ、
ご自身の考えの幅が広がった実感もあったようです。
今後も月1プログラムを通じて、利用者さん同士のディスカッションの場をつくることで、人生の方向性の選択肢を増やすお手伝いをしていきます
ご自身にあった働き方で生き生きと働けるように、そんな利用者さんの未来に向けて、心からのエールを送ります