合同面接会への道~後編~
合同面接会への道~前編~では、さら就労塾で行っている就労支援の内容として応募書類作成の内容をお伝えしました。
さて、応募書類ができたら、今度は面接練習です!
3.面接練習をする
初めてやる面接練習では、皆さん大体しどろもどろに…
「簡単に自己紹介をしてください」
「今までやってきた仕事で(職歴のない方は就労移行支援事業所での訓練で)最も得意だったこと、また苦手だったことはどんなことですか」
「前職を退職した理由はなんですか」
等々、今までの経歴について質問していきます。
そして、障害について。
・発症の経緯や診断を受けた経緯
・障害の特性
・職場で配慮してほしいこと
当然最初からスラスラとは言葉は出てきません。あるいは曖昧な答えになったりします。そこで職員は丁寧に話を聴きながら一つ一つ一緒に整理していきます。
ポイントは2つ。
一つは、私達はあくまで皆さんが今までの自分の人生を振り返り自分自身で整理するお手伝いをしているということ。
そしてもう一つは、自分の言葉で自分自身のことを語れるようになるお手伝いをしているということです。
参考までに、定期的に開催している『応募書類の書き方勉強会』で面接に向けて自分自身について整理する項目としてお伝えしている内容を紹介しておきますね
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①自己紹介 1分
・名前
・得意なこと
・苦手なこと
・趣味(ストレス解消法)
・応募理由
②自分の障害について
・一般的にどういうものか
・自分の場合はどうなのか
③配慮事項
・何が苦手なのか?
・どういう配慮があれば対応できるのか?
④働く上での条件
・給料
・勤務時間
・勤務場所
・仕事内容
⑤前職(ある人)について
・どういうことをやっていたのか
・得意だったこと、苦手だったこと
⑥障害について
・発症、診断、手帳をとった時期
・診断を受けたときどう思ったか
・発症の原因で思い当たることはあるか
・手帳をとった理由
・障害者雇用で働こうと思った理由
⑦なぜ働きたいのか?自分にとって「働く」とはどういうことなのか?
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「そんな(細かい)事まで聞かれるの?」
実際の面接の場では、私達もそう思うような質問が結構あります。
4.当日
いよいよ面接会当日です。ご本人の希望があれば当日の面接に同席もしています。でも主役は皆さん。職員は面接官から発言を求められたり、これは補足しておいた方が良いと判断した時以外は発言しません。
「えぇ~!横からどんどん売り込んでくれんじゃないの?」
そんな事はしません。
これは他の支援者も同じじゃないでしょうか?職員が就職するわけではありませんのでね(笑)
面接会終了後は、後日面接内容についてフィードバックを行います。次回に活かすために良かった点、改善したほうが良い点等振り返りながら、応募書類の内容も含めて修正をしていきます。
こうしたことを皆さんと一緒に繰り返しながら、さらぽれでは就労支援を行なっています。