コラム

定常業務とは何だろう?

秋葉原事業所

2024.12.17

「今日の定常業務は、環境整備の消毒作業と連絡事項メール配信です。非定常業務はExcelのデータ入力を予定しています。以上です」

もしあなたが平日の10時にさらぽれにいたとしたら、きっとこんな発表を耳にすることになるでしょう。これは、朝礼時に訓練生が行う予定の確認の場面です。
定常業務、非定常業務。
さらぽれの訓練は、大きくこの二つに分けられます。
定常業務とは、一か月を通して作業日や作業時期が決まっている実務訓練のこと。主に事業所運営のための業務であり、月ごとに決められた担当訓練生が作業を行います。
対する非定常業務は、定常業務以外の業務全般を指します。WordやExcelといったPC課題、応募書類の作成など、訓練生それぞれの課題や状況に合わせた業務です。
今回はこの二つの内、定常業務とは何なのか、というお話をしていきたいと思います。

まず、定常業務にはどんなものがあるのでしょうか。
ここではその一部をご紹介したいと思います。

・交通費精算…訓練生の通所や就職活動の交通費を集計し、支払う現金を封筒に入れる
・消耗品在庫確認…事業所で使用する消耗品の棚卸及び購入依頼
・連絡事項メール配信…朝礼で発表された連絡事項をメールで配信
・環境整備…事業所の換気、アルコール消毒、ごみの取りまとめ作業
・電話応対…事業所にかかってくる外線電話の一次受け
…etc
まさにザ・お仕事、と言った感じですね。事業所ごとに業務の数や種類は異なるのですが、現在秋葉原事業所には、20以上の定常業務があったりします。

毎日行う業務もあれば、決まった曜日に行う業務、月に一回行うものなど、実施タイミングもそれぞれ異なります。また、現金を扱う作業もあるため、訓練と言っても責任は重大です。


では、定常業務は何のためにあるのでしょうか。
「事業所を維持するため」。もちろん、これも正解の一つです。しかし、就労移行支援事業所という観点から見れば、これは満点回答とはいきません。
まず、定常業務を通して、「訓練生に実務経験を積んでいただく」という目的があります。また、これらの業務を通して「タスクやスケジュール管理のスキルを身に付けていただく」という目的もあります。
そして、不明点があった際に上司役である職員に相談できるか、イレギュラーな事態が起きた際に報告できるかなど、「お仕事の基本である報連相を身に付ける手段」でもあります。
つまり、定常業務は事業所を維持・運営することが目的の仕事ではなく、あくまで就労に向けた訓練、いわば一つの手段なのです。

もし、さらぽれへいらっしゃることがありましたら、これらを踏まえて「定常業務」をご覧になってください。
また、ご利用希望の方は、体験利用の際に定常業務も体験いただけます。
是非、見学・体験でさらぽれの定常業務をご確認くださいね。