コラム

夢が叶った自分を体感してみた

池袋事業所

2025.05.14

5月8日に講師をお招きして「未来アート」に取り組んでみました。

未来アートというのを初めて聞いた職員Mも

利用者のみなさんに交じって、ちゃっかり参加しました。

テーブルには、画用紙とたくさんのクレヨンが並べられています。

一人1枚の画用紙と、クレヨンセットを目の前に

先生からこんな言葉が投げかけられました。

 

「今の自分の気持ちを描いてください。
形でも色でも自由に描いてみましょう」

今の自分の気持ちを・・・色・・・形・・・・

はじめは戸惑いましたが、画用紙を見つめるうちに、少し疲れている体の色や

次の日の段取りへのプレッシャーや、そんな一つ一つを表現してみると、

少し暗めの絵が出来上がりました。

ほかの参加者も、色だけで表現したり、記号や図で表現したり、

繊細な写実画になったり実に様々でした。

 

「次に、目標や目的が叶った自分を想像してください。その場面を描いてみましょう」

目標・・・私の一番の目標は“元気なおばあちゃんで暮らすこと”

そのイメージを思い浮かべると、自然と口元に笑みが生まれ、色使いも明るくなっていきます。

他のみなさんも、色数も増え、明るい色合いの絵になっているのが見えました。

具体的に詳細な夢を思い浮かべる人もいれば、

夢が叶ったイメージを色で表現する人もいたり、

その表現方法はさまざまでしたが、未来の自分を語るみなさんの顔は、

1枚目と違って非常に穏やかに見えました。

 

 

「みなさん、今はそれぞれの夢がかなっている状態です。その状態でみんなでおしゃべりしてみましょう」

えっ、おしゃべり?

参加者のみなさんも最初はびっくりしていたものの、

先生のリードで徐々に言葉がつながり始めます。

「近所の人とボランティアしたり、わいわい楽しんだり、毎日幸せです」

→「元気の秘訣はなんですか?」

「笑うことが一番ですよ」

などなど、なりきりおしゃべりで質問もしながら、

すっかり未来の楽しい自分を満喫することができました。

 

未来アートの醍醐味は、実はこのおしゃべりにあるそうです。

普段は、こんなことできないな・・・自分には無理かも・・・

という志向になりがちですが、

これって叶うか叶わないかは自分が決めてしまっていることになります。

叶わないというのは、どこかで自分にブレーキをかけている、そんな状態です。

 

そこで今回の、未来アートの出番です。

叶っている自分を絵に描き、その自分になりきって話すことで、

実際に叶ったイメージを脳が疑似体験していることになります。

この疑似体験が、自分のブレーキをはずすのによい影響を出すそうです。

 

かくいう私も、しっかり元気なおばあちゃんに向けて、

明るいビジョンを描けるようになった気がします。

さらぽれでは、毎月様々なプログラムをご提供しています。

次回もお楽しみに。