下北沢事業所
對馬 陽一郎2009年5月入社 サービス管理責任者
- 保有資格等
- 執筆書籍
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本<2017年 翔泳社>
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本<共著 2017年 翔泳社>
さらぽれ入職までの職歴とさらぽれに決めた理由
私は第二次ベビーブームの生まれで、就活をしていた時期は氷河期真っ只中でした。結局就職が決まらないまま卒業して、その後なんとかもぐり込んだのがIT業界です。文系で、数学も苦手だったのに…。
始めの会社で1年、転職して5年プログラマーをしていましたがやはり行き詰まり、資格でも取って違う道を目指そうと大学院に入りなおしました。
大学院で博物館学芸員の資格を取り、その方面で働くことを考えていたのですが、いざ就活という時期に美術館博物館運営の民間委託が進んで就活難度が跳ね上がり、やっぱりレースにはついていけず断念。採用試験のためにどんな地方に行っても必ず顔見知りがいるような、恐ろしい生存競争でした。
とはいえ働かないわけにはいかず、とりあえずハローワークへ。そこで1日目に最初に目について応募したのがさらぽれだったので、ある意味運命の出会いと言えるかもしれません。
「パソコンを教えられる人」という仕事内容を見て、それなら自分にもできる、と応募しましたが、当時30代半ば過ぎにして福祉については真っ白での入職でした。
入職して感じたさらぽれの魅力
私が入職したばかりの頃のさらぽれは、すでに事業は動いていたもののまだ出来たてで、何もかもが職員の手作りでした。就労移行支援というサービスそのものが、できて間もなかったということもあります。就労移行も、また採用する企業さんの方も試行錯誤の時期でした。
ですが自分たちの考えたことがダイレクトに反映されて仕事が作られていくのは、これまでにない新鮮な体験でした。働く側にとってのさらぽれの魅力は、私にとってはこれだったと思います。
また、入職したときは深く考えていませんでしたが、だんだん人の人生に直接関わる仕事であることがわかり、緊張したことを覚えています。
就労の斡旋ではなく就労する力をつけていただくのが就労移行ですが、私も入職当初から繰り返し、ただ知識を伝えるのではなく本人が力をつけていくためのやり方を考えるように言われてきました。
誰かに「助けてもらう」のではなく、自分の力で仕事をして、その先の人生も決めていく。それをサポートの軸としているところが、さらぽれの魅力ではないかと考えています。
現在の仕事内容
今はサービス管理責任者を務めています。苦手な事務作業の多い仕事のため、日々周りの職員のサポートとツッコミをいただく毎日です。
さらぽれの仕事のやりがい
ご利用者の人生に直接関わる仕事として、いつもやりがいよりは怖さの方が強いかもしれません。良い就職ができたときのほとんどはご利用者の努力の賜物ですが、そこに微量なり関われたと思うときには誇らしく感じます。