訓練生ブログ

急がずに、だが休まずに

池袋事業所

2024.12.17

訓練生 S

この度、二年三ヶ月のさらぽれでの訓練を終えて、無事卒業まで到達出来ました。訓練生のSです。表題はゲーテと言う詩人の言葉を借りています。

《急がずに、だが休まずに》

一年半を過ぎた頃から、ずっと自分の中で反芻していました。

 

様々な事情もあり、本来の通所期間である二年を過ぎてしまう事となって、とても焦りながらではありましたが、職員の方々が常にフォローをして下さり、ここまで頑張ることが出来たことを感謝しております。

初めてさらぽれに通い始めた頃と、今とでは、変化した点はとても多いですが、その中でも、私が最も意識し続けていて、これからも行いたい事を幾つかお伝えしようと思います。

 

■報連相

通所開始時の私は、全てのことを自分一人で完璧にこなそうとして、キャパオーバーをしていました。特に、報連相の中の「相談」は「甘え」だと言う認識が強く、職員の方に何かを訪ねる時、恐る恐るだった気がします。

基礎コース、BBを行っていく中で、その認識を改めるようにして行き、『5分調べても解らないなら訊く』を続けていくようになりました。

その中で、完了報告や進捗報告なども行えるようになっていきました。情報はまず共有することが大切だと感じています。

 

■自分の障がい特性との向き合い

私は複数のことを行う、所謂マルチタスクが苦手だと言う事を、通所や通院を通じて理解することが出来ました。これまで、何となく出来てしまっていたので、何となく任されてしまう事も多く、それが疲労に繋がって、結果的に長く働くことが出来ずに居たんだなと自己理解をする事が出来ました。

就活の書類作成時には、あまり重苦しく捉えられないよう、図説を付けたりと工夫を行いました。今後も付き合っていく自分のことを、世界で一番理解してあげたいと思っています。

 

■体調管理や体力づくり

この部分は今後も課題となっていく部分ですが、敢えて記載しておこうと思います。私は体力がなく、その点が就職活動でとても苦しんだ点でした。心因性の発熱など、自分では大丈夫だと思っていても体がサインを出す事が多いです。

対策として、その日のスケジュールを職員の方に一緒に確認して頂き、やることをひとつに絞る、優先度を定める。それと同時に、今日の自分の疲労度合い(体と心)を数値にして書き出しました。

そうすることで「眠れてない」「気温変化に弱い」など、何となくで過ごしていた日々に発見がありました。今後、就労する際にも続けていきたい点です。

 

上記以外にも、様々なことをさらぽれで学びました。セルフケア、ヨガの呼吸方法、ペン習字などは就職活動のフェーズに入った時、点と点が線で繋がっていき、やっておいて良かったと痛感しています。

何ひとつ無駄なことはなかったと思っていますし、二年前の私であれば、「就職できたのは全てさらぽれのお蔭」だと言っていたと思います。

今の私は「さらぽれに頑張って通い続けた自分だから出来たこと」だと思っています。自分を褒める時にはきちんと褒めて、課題点を見つけた時には、じっくりと解決をしていきたいです。

これからも不安点ありますが、訓練を通じて得たことを大切にして、この場所を卒業し、新しいスタートラインに立とうと思います。

 

訓練生の方々、そして職員の皆様、

本当にお世話になりました、ありがとうございました。