訓練生ブログ

この道が続くのは

池袋事業所

2025.01.07

訓練生 S

「この道が続くのは 続けと願ったから」

こんにちは。この度、就職が決まりさらぽれを卒業することになりましたSと申します。されぽれに入所するまでの経緯と、今の気持ちをお話ししたいと思います。

 

私の就活後半戦のテーマソングは、このブログ冒頭の歌詞が出てくる米津玄師さんの「地球儀」でした。

この道はどこから始まったのか。

それは、人生3度目の精神科入院中に母から言われた『障害者手帳、とろう。ね?』という言葉だったと思います。

私は、20代後半で統合失調症を発症しました。病識が乏しく2度再発、仕事は体調悪化で退職、自分に合った病院や主治医を見つけられず転々としました。

それが変わりはじめたのが3度目の入院でした。

退院してからすぐさらぽれに通いはじめたわけではなく、退院から3年間消耗期を過ごしました。ひと月に1回の通院日しか出掛けない時期もありました。

それでも、家族からのすすめもあり、一念発起して就労移行支援に通うことを決めます。2023年4月頃に4つの事業所を見学し、「まるでオフィスに来たような真面目な雰囲気」が自分に合っていそうだと感じたさらぽれに体験申し込みをしました。体験でも職員の方が親身になって接してくださった事に好感を持ち、7月から正式に通うことになりました。最初は週3日からのスタートでした。

 

そこからは、今思うとあっという間でした。

たくさん実務訓練をしたり、パソコンを使った訓練や手作業があったり、課外活動委員をやったり、PCの棚卸しをしたり。特に報連相に苦手意識を持っていた私は、そこを重点的に訓練してまいりました。

そして、実際に就活を始めたのは2024年10月頃でした。

会社説明会→実習面談会→実習前面談→実習→採用面接という流れでした。振り返ってみると階段を一段一段、着実に登ってきたように感じます。就活で一番悩んだのは、障害の特性・配慮をまとめることでした。その都度職員の方に相談し、フィードバックを貰い、少しずつ「本当の自分」が伝わるよう改善させていきました。

就活終盤、この道はどこに続くのだろう、とぼんやり考えていました。

そこで聞いたのが米津玄師さんの「地球儀」でした。

「この道が続くのは 続けと願ったから」

4年前のあの日、母に手帳をとろうと言われ「うん」と答えた時、私は、この道が続くように願ったのだと思います。あの時歩き出した道が今に繋がっているのだと思うと、勇気を出して一歩踏み出して本当によかったと思っています。

この道は小石や泥濘もあったけど、広くてなだらかないい道だと感じました。

この先も、この道が続くように願い歩いていきたいと思います。

最後になりますが、色々なフィードバックをくださった職員の皆さん、一緒に訓練を進めてくださった訓練生の皆さん、ご支援いただいた皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。

1年6ヶ月、ありがとうございました。