このたび就職が決まり、さらぽれを卒業することになった訓練生のモフモフです。
私はこれまで一度も社会人としての就労経験がありません。そのため、私なんかが本当に就職できるのだろうか、という自己肯定感の低さと自信のなさから来る不安を抱えながら入所しました。
入所したばかりの頃は、たくさんの課題がありました。
私には重度の感覚過敏と、対人恐怖やコミュニケーションの苦手意識があります。それらが原因でストレスが溜まりやすく、感情のコントロールができなくなって号泣したりパニックを起こしたり、職員さんには何度もご迷惑をおかけしてしまいました。
また、自己肯定感が低く白黒思考だったため、できないことにばかり目がいってしまい、すぐにくよくよ悩んだり落ち込んだりしていました。
そんな私に対して、職員の皆さんはいつも優しく、そして粘り強く向き合ってくれました。すぐに不安に駆られる私の相談にいつも乗ってくれ、明るい言葉で励ましてくれたり、真剣にアドバイスをくださいました。そのおかげで、不安に思っていたことも「大したことじゃないのかも」と思えるようになるなど、私自身の考え方のクセも少しずつ変わっていきました。今ではコミュニケーションへの苦手意識がかなり薄まり、感情のコントロールも改善されました。
就活に関しては、訓練を通じて自分の障害と向き合い、自己理解が深まったことが最も重要だったと思います。どの企業もきちんと自己理解・自己対処ができている人材を求めています。実際、面接では障害をどこまで自己理解できているか、そして配慮事項を他者(面接官)に正確に伝えられるか確認してくるような質問をたくさんされましたが、落ち着いて答えることができ、それが内定獲得につながったと思っています。
私は幸い下北沢事業所で相性のいい職員さんたちに恵まれ、一歩一歩着実に成長することができました。就労経験のない私が就職できるなんて、未だに信じられない気持ちです。さらぽれに通ってよかったと心から思っています。職員の皆さん、本当にありがとうございました。