解決のヒント
報告が長くなってしまいがち、というお悩みです。
口頭で報連相するときは、まず以下の2つの点を意識しましょう。
・みんな基本忙しい
・口頭で長く話しても、すぐに全部理解できる人は少ない
今回のお悩みのように、きちんとわかってもらおう、と考えて
あえて詳しく説明している場合には、特にこの2つを心にとめておいてください。
長く説明することで、かえってきちんと伝わっていないことが多いのです。
一方で、自分では簡潔に伝えようとしているけれど、
どうしても「長い」と言われがちという場合は、
話している本人も「何が大事なポイントか」がわからなかったり、
絞り切れなかったりするのが理由であることが多いです。
そしてちゃんと伝わるか自信がなかったりすることから、
説明がついつい長くなってしまうわけです。
さて解決法ですが、「報連相の型を決める」というのが有効です。
手順としては、
1.事前に報告内容をメモでまとめる。
特に必要なポイントは「用件・結論・理由(経緯)・今後の動きや対策案」。
2.報告相手に声を掛け、要件を伝えた上で相手の都合を確認する。
例:「○○さん、昨日の△△社での打合せの件でご報告があるのですが、
今お時間よろしいでしょうか?」
3.結論を伝える。(成功or失敗、進展ありorなし、完了したが一部問題etc)
例1:「こちらの見積金額で無事OKを頂けました」
例2:「こちらの見積金額では、良いお返事を頂けませんでした」
※まったく問題なく上手くいった報告では、ここで終わる場合もある
4.相手から質問があれば、これに答える。
問題が無い報告で、質問もなければここでお礼を言って終わっていい。
問題があり、相手が先を聞いてくれる様子なら手順5に移る。
5.問題の経緯や理由、今後の動きや対策案を伝える。
①問題の経緯や理由が自分でもよくわかってない、整理できていない場合は
「後ほど整理してご報告します」と伝える。
途中で相手の質問が入ったら、優先して回答する。
今後の動きは、すでに予定されている次のアクションがあればそれを伝える。
*予定=自分の予定、ではなくそのプロジェクトの次のプロセスのこと
②対策案は今自分が出来ることで、思いつく範囲のもので良い。
相手からダメ出しをもらってもそれが具体的な指示を引き出すきっかけになる。
6.相手の意見や指示を聞いてメモする。
会話の区切りとして、感謝の言葉で締める。
例:「今後は□□を〇月〇日〇時までに行い、報告いたします。
お時間を頂きありがとうございました」
この手順を意識すると、要点を絞って相手に伝えることも段々うまくなっていくはずです。
冒頭の2点も意識して、是非取り組んでください。
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