教えて!對馬さん

人との適切な距離感が分からない

2025.08.28

お困りごと

昼休みの社員食堂。あれこれ迷わないように、いつも座るお気に入りの席を決めています。

ある日、運悪くいつもの席に先客がいました。

同じ会社の人だけれど、他部署の人なので話したことはありません。

仕方なくその席の隣に座ったら、相手はビクッとして「ちょっとなんですか」と警戒したような声をあげました。

食堂の席は自由に座っていいはずなのに、「なんですか」ってなんだろう?

いつもの席に座られているから、隣に座っただけなのに・・・・・

人との適切な距離感が分からない

解決のヒント

たしかに、自由に座れるスペースですから、隣に座っても問題ないように思えます。

ただここで気をつけたいのが「パーソナルスペース」という考え方です。

パーソナルスペースとは、相手との関係性によって「これ以上近づかれると不快・怖いと感じる」空間のこと。

この食堂のエピソードの場合、他に十分な空席があるにも関わらず、知らない人が隣に座ったことで、相手は「自分のパーソナルスペースに踏み込まれた」と感じ、拒否感が出ているのだと思います。

例えばこんな体験ありませんか?

・話しかけたときに相手がパッと距離を取った

・会話中に相手が頭をやや引き気味に動かした

このような行動があったら、相手のパーソナルスペースに踏み込んでしまっていると考えた方がよいでしょう。

ではどうしたらよいか。

■コミュニケーション時の距離を意識

おすすめは、自分の片腕をまっすぐ肩まで伸ばした距離。

関係性の深さや性別・年齢などで多少変わってきますが、まずはこの距離に慣れていきましょう。

■自由席では知らない人の近くを避ける

たくさんの空席がある場合は、なるべく周りに人がいない席を選ぶのがおすすめです。

パーソナルスペースについて、イメージがわきましたか?

他にも人との距離感、ということでは、以下のようなことにも気を付けましょう。

■狭い廊下などでは無理やり押し通らない

2mくらい手前で「失礼します」と声をかけて、お互いに譲り合いましょう。

距離感が近すぎると、相手に不快感や恐怖を与えることがあります。

 
ぜひ、日常の中から「ちょうどよい距離感」を意識してみてくださいね。

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