お困りごと
仕事で取引先と会う約束、
「候補日をいくつかメールいただけますか?」
「あ…はい、承知しました。では、後ほどメールいたします…」
電話を切って頭を抱える。この候補日を考えるのが苦手で、いつもは相手にお願いしていたのに。
スケジュールは空いているのに、空きが多いとむしろ迷ってしまう。
予定が入る可能性が一番低いのはいつだろう?
いっそ相手の前でスケジュール帳を広げて
「空いている中から好きに選んでください」
と言ってしまいたい。

教えて!對馬さん
仕事で取引先と会う約束、
「候補日をいくつかメールいただけますか?」
「あ…はい、承知しました。では、後ほどメールいたします…」
電話を切って頭を抱える。この候補日を考えるのが苦手で、いつもは相手にお願いしていたのに。
スケジュールは空いているのに、空きが多いとむしろ迷ってしまう。
予定が入る可能性が一番低いのはいつだろう?
いっそ相手の前でスケジュール帳を広げて
「空いている中から好きに選んでください」
と言ってしまいたい。


■原因
学生のうちは大人が決めたスケジュールに従っておけば迷わずに済みますが、
社会人になると自分でスケジュールを決める必要が出てきます。
しかし、予想や見込みを立てることは、ASD・ADHDどちらの特性をお持ちの方も
苦手とする場合があります。「今やっている仕事が、あと何時間で終わりそうか」
「いつ頃なら仕事も落ち着くのか」といった未来予測が必要な決めごとが苦手だからです。
また、いったん決めたスケジュールを動かすのも苦手の傾向が強く、
「一人で買い物に行く予定」など別の日にして良い予定でも変更できず、大切な用件を断ってしまう場合もあります。
■解決策
自分でスケジュールを決めていくには、予定の入れ方、スケジュールの動かし方など、
ご自身で動かしやすいルールを決めておくのがおすすめです。
また、他の人と合わせる必要のあるスケジュールを決めるときのポイントは以下の通りです。
●候補日時を打診するとき
・できれば3つの候補を挙げましょう。
(例:23日午前中、25日午後など具体的に提案する)
・会社の業務時間内で、かつ昼休みにかからない時刻を指定しましょう。
・急ぎの場合を除いて近い日にちを避け、1週間以上先の日程にしましょう。
●スケジュールが被ったとき
・動かすと決めた方を関係者に連絡しましょう。
・相手に「それなら仕方ない」という納得できる理由を添えましょう。
スケジュールを立てるのは難しいですが、予定が決まっていることで安心感にもつながります。
前もって準備しておくことで、一日に余裕をもって過ごすことにもつながりますので、ぜひご自身にとって、使いやすいスケジュールルールを作ってみましょう。
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