さら就労塾での1年3ヶ月を振り返って
こんにちは。秋葉原事業所、訓練生のSです。
この度就職が決まり、さら就労塾を卒業するにあたって、ブログを書かせていただくことになりました。この1年3ヶ月を振り返って、私の転換期を3つに分けて書いていきたいと思います。
◇さら就労塾との出会い
前職を体調不調により退職し、その後以前働いていた勤め先でアルバイトをしたりもしましたが長くは続かず、半年ほど家に引きこもっていました。そんなときに、以前から生活面でサポートをいただいていた支援者の方からの紹介で、さら就労塾と出会いました。
・5日通所して生活リズムを整えたい
・居場所が欲しい。人と話したい。
・今の状況をどうにか変えたい!
通所を始めたのは、そんな理由からでした。
◇障害を受け入れる
私は今まで同じ会社で長く働いてきたことがありません。職歴も6社あります。今振り返ると、退職以外の選択肢もあったのに、「もう辞める以外ない!」といつも思いこんでいたのは、私の特性も関係していたと思います。
今はそんな風に自分を客観的に見られるようになってきましたが、自分の障害特性を受け入れるのにはとても時間がかかりました。特に「自分のやりたい仕事が特性上苦手なこと」と気づいたときには大きな葛藤がありました。私は長い事サービス業界で対人業務の仕事をしてきましたが、「対人業務のようなマルチタスクや臨機応変な対応が求められる業務はあなたの特性に合っていない」と主治医から言われたときは、今までの自分を否定されたような気がして落ち込みました。その気持ちに折り合いをつけ、どんな仕事なら自分らしく長く働けるのかを、職員の方々や主治医、支援者の方々が一緒に考え続けてくださったからこそ、今の自分があると思っています。
◇誰かと一緒に歩む
私は40代で初めて障害者雇用での就職活動を始めました。40代での就職活動はただでさえ難しいのに、障害者雇用はさらに狭き門。苦戦が続き、落ち込むことも多かったです。そんなとき、「面接でこんなことがあって…」と自分の気持ちを吐き出す場があったことが本当に有難かったです。同じ目標に向かって誰かと一緒に歩めたこと、しんどいことも多かった就職活動を乗り越えられた原動力になりました。
◇最後に
今回、実習に行かせていただいた企業の内の1社とご縁があり、入社することになりました。実習での業務は、さら就労塾でのPCトレーニングや、定常業務、報連相を含めたビジネスマナーなど、教えていただいたことの多くを活かすことができました。
面接で自分の特性や配慮事項についてきちんと伝えることができたのも、さら就労塾で地道に自分自身と向き合った時間があったからだと思っています。
1年3ヶ月の間、良い時も悪い時も支えてくださった職員の皆様、時には笑い合い支え合った訓練生の皆様、本当にありがとうございました。新天地でもここでの経験を活かし、一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。