初めまして。今回、ブログ記事を書かせて頂きます、秋葉原訓練生のYと申します。
さらぽれには5月生として入所し、現在は就職準備コースで訓練しています。今回、訓練を通して考えていることを書きたいと思います。
皆さんは、夢を描いていらっしゃいますか?
基礎コースのカリキュラム、ビジネス基礎研修の最後。
この、「夢を描く」という課題が出たとき、自分に夢がない、描けないということに、気づきました。
ただ単に思いつかないというだけでなく、もっと根の深いところに問題がありました。
それは、私が自分自身の障害を知ってから、自分に期待することが出来なくなり、自分の可能性を諦めてしまっていた、ということでした。
自分の障害、というものに向き合いきれておらず、頭で理解してはいても、まだまだ心がついてきていなかったのです。
この問題は、私の大きな課題となりました。
職員の方との面談、主治医との診察、カウンセリングなどで、沢山の方と話をしました。そして、それぞれの方の見解、感じ方を聞かせて頂きました。
一人で考えていると、思考は袋小路にはまってしまい、ネガティブな方向に向かいがちですが、
知識・経験のある方々と沢山お話させて頂くと、私の固まってしまっていた視点に対して、
「こんな見方もあるよ」というように、新しい視点を提示して頂き、色々な新しい窓を開けていただくような、ご助言を頂きました。
その中で、時間をかけて、自分の言葉に感じたことを置き換えて、少しずつ昇華していきました。
自分は、道に例えると、凹凸がはっきりある道で、ところどころに穴があります。穴に人が落ちたら、相手も自分も困ってしまいます。
ですが、その穴の部分を、最初から無かったことにすることは出来ないのだ、ということ。
だから、訓練を通して、どこにどんな穴があるのか見極める。可能なら、ベニヤでも構わないから、ふさいで、通れるようにすればいい。
それが無理なら、「この先、迂回してください」と、立て看板を出しておく。
それでいいんだよ、それだけのことなんだよ、と、
そんな風に、捉えていきました。
障害という言葉の威力に圧倒されなくて、よかったのです。
障害の診断を受ける前、受けた後で、何か悪く変わったかと考えたら、それはいいえです。
逆に、さら就労塾という、新たなフィールドを得ることができ、通所することで、
今まで全く使えなかったPCの扱い、ビジネス基礎を一から学ばせて頂きました。
サポートしてくださる職員の方々、
そして、同じように障害をもち、就労を目指す訓練生仲間に出会うことが出来ました。
どれも、ここに通わなければ得られない、また、他のどこでも得られない、素晴らしい経験、出会いだと感じています。
できない事は、確かにありますが、それを嘆くのはもうやめよう。
得意な事、出来る事で、貢献すればいい。
障害があっても、なかったとしても、私が私であることに変わりはないのだから。
今はそう考えています。
「夢を描く」ことは、まだまだ霧の中にありますが、さらぽれで日々の訓練をすこしずつ、でも、確実に積み重ねていって、就労して「仕事」を見つけ、また、出来ることなら人生のミッション、「志事」も見つけたいと願い、これからもなるべく自分らしく訓練に臨みたいと思います。