訓練を通して感じたこと
こんにちは、秋葉原事業所訓練生のTです。
このたび、就労が決まり、さら就労塾を退所するにあたり、ブログ執筆の機会を頂きました。
私は、昨年の5月に秋葉原事業所に入所し、4ヶ月間の基礎コースを受講しました。その後、9月から就職準備コースに移行し、訓練に励んで参りました。
昨年の9月にブログを書かせて頂いて以来、ほぼ1年ぶりのブログ執筆は緊張しますが、今日に至るまでに自分が感じたことを素直に書き連ねていきたいと思います。
私は、さら就労塾に入所する前、自分に欠片も自信がない、自己否定の塊のような人間でした。だからこそ、そんな自分を変えたい、自信を持ちたい、そういう強い思いを胸に、訓練に臨んできました。
しかし、実際、自分を変えるということは、とても難しいことでした。
自信を持てたと思えたら、ほんの些細な出来事で、その自信は跡形もなく消えてしまい、いともたやすく、絶望感に押し潰されそうな自分に戻ってしまいます。変わりたい気持ちばかりが先行し、自分に望むハードルは上がるばかりで、理想に追いつかない自分に更に落ち込む、そんな悪循環に陥っていました。
進んだと思ったら、元の位置まで戻って、進もうとしたら、今度はさらに後退してしまう。そうやって、前進と停滞と後退の狭間を行ったり来たりしていると、「自分はいくら頑張っても、結局すべて無駄なことなんじゃないか?」、そう不安になって、何度も足を止めたくなりました。自分は、どれほど足掻いたところで、やはり何も変われないんだ、そんな風に、自分自身の可能性を、諦めそうになりました。
だけど、その都度、再び進む力をくれたのは、職員や訓練生の皆さんでした。
どれほど取るに足らない小さな変化すらも、成長の一つだと、肯定してくれました。諦めそうな気持ちを、自分が大嫌いだった頃に引き戻されそうな気持ちを、たくさんの優しさと思いやりで、必ず、繋ぎとめてくれました。
絶望の中にずぶずぶと沈み込んでいくたびに、力強く、引っ張り上げてくれたから、私はまた、自分に希望を抱くことができました。
就労が決まって、さら就労塾での日々を振り返ったとき、「自分は変われたのだろうか?」と、自分に問いました。
そして、今、その答えとして、私はちゃんと、変われたのだと、胸を張って言えます。それは、私自身の力ではなく、周りの人の力で、私を変えてもらったのだと思っています。
私がこの1年4ヶ月でしてきたことを、何もかも無駄なことだったと切り捨てずに済んだのは、周りの皆さんが、私が捨てようとしたものを一つ一つ拾い上げて、成長だと、認めてくれたからです。私はこの場所で、たくさんの人に、たくさんの言葉をもらって、背中を押してもらって、救ってもらって、支えてもらって、今の自分に至ることができました。一人では、自分の変化に、成長に、気付くことはできなかった。
私を変えてくれた、一人一人の人たちに、最大級の感謝を伝えたい。
私は、さら就労塾で出会えた職員の皆さんが、訓練生の皆さんが、大好きです。
皆さんが気付かせてくれた変化を、長所を、社会に出てからも大切に持ち続けていきたいと思っています。
新しい環境でも一筋縄ではいかないことはたくさんあって、きっとこれからも前進と停滞と後退を繰り返していくのだと思います。だけど、それでも、決して自分を諦めない、その強さを育みながら、来月からの就労に励んでいきたいです。
今まで、お世話になりました。ありがとうございました。