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訓練で深まった自己理解

秋葉原事業所

2019.03.12

訓練で深まった自己理解

はじめまして。
秋葉原事業所 訓練生のSです。
このたび就職が決まり、さらぽれでの13ヶ月間の就労訓練
が終わります。

 

私は、仕事が長続きしないことが悩みでした。

 

安定しなかった病気の症状が原因だったり、PCスキル
が不足していることも原因の1つですが、それ以外にも
私には何かある・・・

 

どうしていつも辛くなってくるんだろう、何がいけないんだろう・・・
と悩んだり絶望したりしながら自分で導きだした答え、

 

それは

 

自分自身の弱さや、こらえる力の無さなどのパーソナリティ上の
問題。

 

つまり私には
『働くのは無理なのだ』
ということでした。

 

体調も安定しなかったこともあり、私は仕事を諦めて
しまいました。

 

しかし、あんなに辛かった仕事から解放されると、
今度は自分に対する自信のなさや劣等感で鬱々とした
日々が続くのでした・・・

 

もう一度、仕事に挑戦してみよう

 

そう思うようになり、さらぽれへの通所を決意し、まずは少人数での
PCの授業やビジネス基礎研修からスタートしました。

 

思い返すと私は、仕事のやり方についてきちんと学ぶ機会がなく、
いつも自己流で行っていました。

 

なのですぐに、はっと気付くことがたくさん出てきました。

 

「そっか・・・私がいつも辛くなってしまうのは、こういうことだったんだ」

 

「こういう時はこんな風にやっていけばいいのか」
などなど・・・

 

それは、今まで仕事で悩んでいたことの答え合わせをしているような
感覚でした。

 

とくに大きかった気付きの1つは、
私は人に相談するという概念がなくて、大切なことでも
自分1人で考えて結論を出してしまい、そして、それをすぐに
行動に移してしまうところがある、ということです。

 

言われてみるとまさにその通りなのに、
意識していなかったことでした。
しかし、実はここに私の問題が集約されていて、このことを
言語化できたことで、自分の課題が何なのかをよく
理解することが出来ました。

 

ほかにも、

 

苦手だったPCの面白さを知ったり、

 

自分がどんな時に、疲れが出やすいのか、

 

・・・など様々な気付きがありました。

 

たくさん失敗したり悩んできたから、気付けたり納得がいった
こともあると思うので、ムダな経験ってないのかも・・と思います。

 

自分の課題が分かって、それに対して取り組んできたし、もう
前のような自分ではないはず。

 

そう思っていても、人間の性質や長年にわたる思考は
なかなか変わらなくて、ふと前のように戻ってしまう
こともあります。

 

なんだ、結局変われないんじゃないのかな・・・
そう思い、落ち込んでしまうこともあります。

 

でも、確実に変わった事が1つ出来ました。

 

それは、このような「私」という人間の、良いところや弱いところ
を、よく見て、知ってくれている職員さん達がいる、ということと、

 

私自身がさらぽれの職員さん達を(もっというと、他人を)
信頼できるようになってきた、ことです。

 

これはさらぽれにくる前と大きく変わったことです。

 

自分を変えるのはとても難しいことですが、訓練を通して
少しずつ、でも着実に成長していることを、自分でも感じることが
できるようになってきました。

 

私にとっての支援者とは
『道標(みちしるべ)』
みたいな存在だな、と思います。

 

私はいつも猪突猛進してしまうのですが、おかげで間違った方向へ
進むことがなくなります。
支援してくださる職員の皆さまには、本当に感謝の気持ちで
一杯です。

 

また、訓練生の皆さんが親切に接してくださったおかげで、安心感を
持って通所することができました。とても感謝しています。

 

さらぽれでの訓練を通して、学んだこと、得たことはまだまだ
書ききれないくらい沢山あります。

 

本当にありがとうございました。

 

これからは、私のずっと前からの目標だった、仕事を長く続けて
いくこと、そしてもっと人間的に成長していけるよう、頑張って
いきたいです。