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卒業

秋葉原事業所

2019.11.15

卒業

尾崎豊の詩に、「卒業」というものがある。

「この支配からの、卒業」

私の場合は「数字」だった。

とにかく、「数字」に
縛り縛られ、支配されていた。

「体重」「偏差値」「記録」「順位」「トレーニングの回数」
あげだしたらキリがない。

自分を、ときに人を、「数字」でしか見れないような冷たい心の持ち主だった。

働きに働く中で、私は症状に苦しみ、孤独となった。

やがてさらぽれ に通う日々の中でふと笑ったり涙を流す自分がいた。

雪解けのように、ロボットから人間らしくなった。

本当は、「優しい気持ち」が欲しかったのだと、今思う。

次は何が私を縛り付けるのだろう?

けれど、もう失うものなど何もない。

共に歩む人がいる。

あがいた日々ももう終わる。

この、さらぽれからの、卒業。